生き残るためのキーワード・・・


 

過去に、この様な不況はなかったと思います。

数え上げればキリがないほどに、これでもかと不況要因が重なって発生しているのです。

その中でも、中小事業者の経営を蝕んでいるのが、異常な原材料高と人材不足ということになるのでしょう。

この2つを克服しなければ、中小事業者が経営を維持して生き残ることができないところまで来ています。

言い換えれば、原材料高を克服するために適正な価格を確保することと、人材不足を克服して受注の機会を確保することが求められているのです。


中小事業者は、今、『適正価格確保』と『受注機会確保』という2つのキーワードを視野に入れた、具体的な対応を迫られる環境になっています。

適正な価格を確保できなければ、必要とする利益が確保できませんし、受注の機会を確保しなければ売り上げを喪失してしまうでしょう。

その結果、事業者は破綻に至ってしまうかもしれないのです。

中小事業者が生き残る為に不可欠な、『適正価格確保』と『受注機会確保』というキーワードについて考えてみたいと思います。

 

長年、デフレから脱却できなかった日本でさえ、世界的な物価上昇に否応なく巻き込まれるほどに原材料が高騰を続けています。

大手企業やメーカーは、原材料高を売買価格に転嫁し利益を確保しています。

同じ商品で、値上げを繰り返すことも珍しくはなく、利益を優先的に確保するための躊躇のないメーカーの姿勢が感じられます。

利益を確保するには、値上げをするしかないのが現実なのですが、中小事業者や下請負事業者などは、値上げには簡単に取り組めないかもしれません。

得意先が拒否したり、取引に束縛されたりして、価格に転嫁することは容易ではないでしょう。

下手をすれば、価格転嫁できずに、原価上昇分を全て被っている中小事業もおられるのではないでしょうか。

もしも、この状況が続けば、その先には、資金繰りが確保できずに経営破綻する事業者が発生しても不思議ではありません。

この環境では、生き残る為に価格[売価]の見直しが不可欠なのです。

しかし、単に、原価上昇分を転嫁して値上げするというのが難しい事業者も少なくないと思います。

その様な事業者は、考え方を切り替えて、『適正価格』の実現を目指されてはいかがでしょうか。

適正価格とは、環境に適合し、消費意欲を掻き立てて、収益を確保できる商品の価格ということになります。

商売をする以上、収益を確保することが前提になりますから、そのために適正価格を維持することが不可欠なのです。

収益が確保できなければ、商売ではなくなるということですから、仕事として適正な価格を維持しなければなりません。

価格転嫁ではなく、適正価格の維持と捉えて、得意先やお客様に胸を張ってご説明されてみてください。
この環境ですから、遠慮することはありません。この原材料高を乗り切るためには、『適正価格確保』を実現するしかないのです。

 

今、人材不足が深刻化し、受注の機会を逃してしまう事業者は少なくありません。

求人に力を入れても、人材の確保が難しい環境になってしまっているのです。

時代の変化と共に、求人が困難になったのは仕方がないとしても、その結果として、受注の機会を確保できなくなるのは大問題だといえるでしょう。

人材の不足により、お客様を受け入れる機会を準備できなくなってしまっているのです。

その結果、商売の基本である売上を確保する機会が、人手不足により喪失してしまう・・・この様に、受注の機会を確保できなければ商売として成立しなくなってしまいます。

今までは、受注機会を事前に準備し、そこで売上を確保する努力をしていましたが、今後は、『受注機会の確保』をするために、事業者としての適切な対応が必要になってくるのかもしれません。

人材不足は、今後の日本経済の継続的な弱点となり、求人は極めて困難になってくるでしょう。

雇用条件を緩和しても、報酬を改善するなど最善の努力をしても、成果を得ることは簡単ではありません。

それほど、中小事業者にとって、人材確保が大きなテーマとなっているのです。

ただ、そんな厳しい環境においても、唯一、人材不足に対して効果的な対策が存在します。

それは、辞めさせないことです。

人材不足対策は求人だけではなく、現在の有意な人材を有効に活用し続けることが、最大の人材確保対策になるのだと思います。

そのためには、従業員がこの会社で働きたいと思う環境つくりが重要になるのでしょう。

適正人員の範疇において、適材適所の配置を心掛けることを前提に、前向きに遣り甲斐をもって就労できる充実した職場環境作りが、人材不足解消の切り札になると思います。

ただ求人困難を嘆くよりも、受注機会を確保するために、従業員の勤務環境を見つめ直されてはいかがでしょうか。


『適正価格確保』と『受注機会確保』について触れました。

この特殊な不況において、この2つのキーワードを克服する意味は大きいと思います。

生残るために、是非、前向きに取り組んでください。

 

 

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