無意味な机上の空論・・・
我々は、子供のころから、ルールを守るようにと教育を受けてきました。
たしかに、ルールを守ることは大事であり、ルール通りに対応をして、良い結果に結びつくのなら、それに越したことはありません。
しかし、大人になり、現実の世界で揉まれていると、そんな甘い世の中でないと思い知らされることが少なくありません。
特に、債権債務処理の世界は、建前よりも本音が優先する、現実の世界なのです。
我々は、子供のころから、ルールを守るようにと教育を受けてきました。
たしかに、ルールを守ることは大事であり、ルール通りに対応をして、良い結果に結びつくのなら、それに越したことはありません。
しかし、大人になり、現実の世界で揉まれていると、そんな甘い世の中でないと思い知らされることが少なくありません。
特に、債権債務処理の世界は、建前よりも本音が優先する、現実の世界なのです。
『この借金が、無くなってくれれば・・・』
債務に苦しむ事業者にとって、共通する『夢』ではないでしょうか。
あくまでも夢であり、簡単に実現するものではないことは、誰よりも事業者が判っておられることだと思います。
しかし、現実として、合法的に借金がなくなる方法が様々に存在しますし、『和解』はその中でも有効な方法だといえます。
中小事業者は、もっと資金繰り表について理解し、前向きに活用すべきだと思います。
事業を維持するためには、資金繰りの確保が大前提であり、そのための手段として資金繰り表の活用が有効なのだと思います。
特に、経営に不安を感じる様な環境においては、資金繰り表を作成して活用することが不可欠となるでしょう。
作成には、若干の知識と手間がかかるかもしれませんが、その効果は絶大だといえるのです。
経営者のご高齢を考えると、もはや、会社の継続に拘る必要はないでしょう。
既に、経営は実質破綻状況に近く、会社や事業を無理して維持しようとする意義が見つかりません。
経営を維持しようと頑張れば頑張るほどに、関係者などに迷惑を掛けることになり、状況は悪化していくだけだといえます。
ここまでくれば、経営者の責任として、出来るだけ綺麗な整理を実施して、あとはのんびりと生活されるべきではないでしょうか・・・。
サービサーは、金融事故になった債権を専門に回収する会社です。
債務者に忖度などせず、合法的な範囲の限界までを活用し、厳しい対応をするハゲタカの様なイメージがあります。
しかし、我々の現場事例から分析すると、サービサーの債権回収手段は単純であり、その傾向を知ることで対応は十分に可能になるでしょう。
サービサーに睨まれたら大変なことになると思われがちですが、彼らは金融事故対応のプロ中のプロですから。得か損かをベースに、無駄なことには取り組まない傾向もあるのです。
『もう、破産するしかありません・・・』
開口一番、初めてお話を伺うご相談者は、その様に経営状況についてご説明くださいます。
しかし、よくよく内容を確認させていただくと、破産など考える必要などはなく、まだまだ再生の可能性が十分にある状況なのです。
知識がないために、この様に無意味な選択をしようとされる経営者は少なくないのでしょう。
事業再生・経営危機打開コンサルタント、この仕事を始めて22年目になりました。
債権債務に絡む業務ですから、日々、勉強しなければならないと覚悟はしていましたが、こんなに大変だとは思っていませんでした。
特に、リーマンショック以降は法律の改正や制度の新設などが続き、新しい知識の習得に追われる毎日です。
記憶することが簡単ではない年齢になり大変ですが、日常のお問い合わせやご相談が、復習として私の知識習得を助けてくれています。
借りたお金は返す・・・。
至極当たり前のことです。
今さら言うまでもなく、返済できる状況ならば、返済をしなければなりません。
でも、返済できる状況でなければ、どうすればいいのでしょうか・・・?
バブル崩壊以降、ゾンビ企業は存在をし続けてきました。
好景気のタイミングにおいても脱却することはできず、ゾンビ企業として、荒波に揉まれながらも生きながらえてきました。
ゾンビ企業の存在が、日本経済の足枷となっていたことは間違いありませんが、政府もその存在を容認し続けてきたのが現実でしょう。
ところが、ゾンビ企業が増加するしかないコロナウイルス禍を逆手に取り、政府は具体的な対策を実施しようとしているのです。
どうやら、政府は、中小事業者を切り捨てようとしているようです。
最近の政府の施策を見ていると、今までと方向性が180度転換をしたようにしか思えません。
あれほど、コロナウイルス禍で中小事業者が経営を維持できるように、手厚い支援策を実施していたのに、それらの施策が立て続けに打ち切られています。
それ以降、新たな施策が発表されていますが、取り組み内容が事業再生とはかけ離れたものになっているのです。