『私は、どうなってもいいから・・・』経営者は、この様に言われます。
経営危機に陥り、先が見えない不安の中で、何とか会社や事業を守り、従業員を守れないかという気持ちで、この様に表現をされるのでしょう。
しかし、ちょっと勘違いをされているようで、これは潔過ぎるのではないでしょうか。
事業や従業員を守ることができるのは、経営者だけだということに気付く必要があるでしょう。
経営者の生活や人生は、その経営する事業の状況に大きく左右されます。
経営が健全な時には、優雅な生活を過ごすことができるでしょう。
しかし、経営状況が悪化すると、その生活は一変してしまいます。
資金繰りに追われ、贅沢な生活などできなくなり、場合によれば、満足な報酬さえも得られなくなるかもしれません。
経営状況の変化は、この様に経営者の生活をも変化させるのですから、経営者は考え方も変化させなければなりません。
経営者の責任として、変化に合わせて対応すべく、事業から身の回りまでを徹底的に見直さなければならないのです。
しかし、経営者には、経営の厳しい状況での対応すべき知識がありません。
変化に対応しようとしても、どう対応していいのか判りませんから、ここで経営者は悩んでしまいます。
経営者の中には、対応すべき知識がないので、このまま流されるしかない方もおられるかもしれませんが、そんな選択をすれば、悲しい結末になってしまうでしょう。
ここは、対応すべき知識や情報を得て、経営者は展開を開く努力をしなければなりません。
ここでの対応が、会社や事業、そして従業員や経営者の人生の今後を決定するのです。
経営者には経営責任がありますから、ここは前向きに取り組み努力をすべきでしょう。
経営者の中には、ご自身のことについて潔過ぎる方が珍しくありません。
会社や事業のことについては、何とかしようと努力をされるのですが、ご自身のことについては無頓着なのです。
無頓着というより、ご自身の将来については、諦めておられるのかもしれません。
その結果として、『自分はどうなってもいいから・・・』という表現を使われて、会社や事業、そして従業員などを守ろうとだけされます。
経営者として、これは責任感のある正しい姿勢の様に思われます。
しかし、この姿勢には、大事なポイントが抜けており、勘違いした考え方だといえるでしょう。
何故なら、会社や事業、そして従業員などを守れるのは経営者だけであり、まず経営者自身のベースを確保しないと、今後の展開は図れないということです。
経営者は、まず、この事実に気づいて対応すべきなのですが、簡単なことではないでしょう。
厳しい経営の打開に着手する初期段階において、経営者にはそんな余裕はありませんし知識もありません。
経営危機が打開できるかどうかについても、半信半疑の状況でしょうから、自分のことなど考えられないのです。
会社や事業、そして従業員などを守ることだけを考えて、経営危機の打開に取組むしかない状況ではないでしょうか。
ところが、手続きが進むにつれて、想定外の展開に驚くことになります。
当初より想定していたよりも、はるかに順調に良い方向に向かって展開し、何とかなるのではと経営者は思い始めます。
それは、会社や事業だけではなく、諦めかけていたご自身の人生についても可能性を感じ始めるようになるのです。
この頃には、知識も豊富になり、心にも余裕が生まれていますから、諦めを希望に転換できるようになります。
その結果、自分の人生の可能性に気付いたのですから、その可能性について欲を持ちチャレンジすべきなのです。
この様に、経営危機を打開する場面において、経営者が考え方を転換させる事例は、珍しくもありません。
当初は、自分はどうなってもいいと考え、社会的弱者を守ることだけに、経営者は取り組まれます。
しかし、展開が進む中で、経営者は知識と余裕を持つことかでき、状況もよい方向に展開するようになると、ご自身の人生にも欲を持たれるようになるのです。
経営者が、ご自身の人生に欲を持つのは当たり前のことであり、本来はもっと優先して考えるべきテーマなのだと思います。
私の経験した事例でも、経営者がこの様に姿勢を転換されるのは珍しくありません。
ある意味、経営者として、当たり前の変化なのかもしれません。
そうであるならば、もっと早く、出来れば取り組みの初期段階から、経営者はご自身を守ることについて考えられるべきだろうと思います。
そうすれば、より多くのものを守ることができて、より良い結果を得ることができるのではないでしょうか。
経営危機打開の場面で、経営者の欲は、展開の進捗で必ず膨らむものなのです。
素直に、この事実を理解し、早い段階から取り組まれることをお勧めいたします。
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