経営危機打開の流れ・・・


 

先日まで、熱心に事業をされていた問屋さんが、突然、倒産をされました。

通勤の途中にある会社で、1階を事務所・倉庫として、2階には経営者が住んでおられたようです。

普段は、朝早くから出入りが多く活気があるのですが、事務所のシャッターには、倒産を告げる弁護士の張り紙が貼ってあり、事務所も自宅ひっそりとしています。

コロナ環境で、厳しい業界だったとは思いますが、緊急事態宣言などで取るべき手段も見つからずに、苦渋の選択をするしかなかったのでしょう・・・。

 

バブル崩壊やリーマンショックなどによる大不況も、経営の最前線で経験してきました。

しかし、今回は、過去の不況とは内容が全く違います。

コロナウイルスの環境が難儀なのは、

  ① 先が読めない
  ② 対策が実行できない  

以上の2点になり、事業者が、自らの努力で、経営の悪化を食い止めることが困難であるということに尽きます。

コロナ感染者が減少し、ようやく売り上げが回復してきたと思った矢先に、新たな緊急事態宣言で売上消失です。

ワクチン接種が始まって、これで根本的な解決に向かうかと喜んでも、遅々として進まず、目途さえ見えてきません。

経営努力をしようとしても、行政から、休業を求められるような状況で、違反すれば罰金が科せられるかもしれないという酷い環境ですから、事業者としてはなすすべがありません。

精一杯、事業を維持しようと頑張ってきて、経営者の資産も全て注ぎ込んで資金繰りを確保してきても、何ら改善しないのです。

改善しないどころか、頑張れば頑張るほど、状況は悪化するといってもいいのかもしれません。

コロナウイルス禍のこの様な環境において、事業者には取るべく手段が見つからないのです。

結果、事業者は、経営破綻を選択するしかないところに追い込まれてしまうのでしょうか。

 

コロナウイルス禍において、この様な突然の経営破綻は、これから増加していくと思います。

心身共に追い込まれ、経営意欲を喪失させられた経営者が、必然として、経営破綻を選択するしかないという状態になってしまっているのかもしれません。

経営破綻するしかない・・・・という環境が構築され、事業者にも他の選択肢が見つからないのですから・・・。


しかし、選択肢は、様々に存在しているのが現実なのです。

当然、短絡的に破産などの経営破綻を選択するよりも、遥かに良い結果を得ることのできる選択肢が、状況やタイミングに合わせて存在しています。

厳しい経営状況を打開する流れに則って取り組み、そんな選択肢から、ベストな選択をすることが大事なのではないでしょうか。

事業の維持を諦めるのは簡単ですが、諦めた事業は二度と戻ってきません。

厳しい経営環境を打開する流れを理解して、もう一度、事業の維持にチャレンジするぐらいの余裕が残ってないでしょうか。

 

厳しい経営環境を打開するについて、取組むべき基本的な流れを、具体的にご説明したいと思います。

打開の流れ

 

 上記が、経営危機を打開する流れを図にまとめたものになりますので、順を追ってご説明いたします。

  ① まず、現在の正しい経営状況の把握をします

  ② 同時に、経営危機の打開に必要な正しい知識や情報を取得します

  ③ 打開の対策を実施するために、一定期間の資金繰りを確保します

  ④ 営業収支で黒字もしくは黒字の可能性があるならば、経営改善に取り組みます

    -㋐ 経営改善が成功すれば、事業再生は成功です

    -㋑ 経営改善が失敗すれば、有望事業の有無を確認します

      ・・・有望事業がある場合は、別形態での事業維持を図ります

      ・・・有望事業がない場合は、事業維持を諦め整理をします

  ⑤ 営業収支で黒字の可能性がない場合は、有望事業の有無を確認します

      ・・・有望事業がある場合は、別形態での事業維持を図ります

      ・・・有望事業がない場合は、事業維持を諦め整理をします

  ※ 有望事業とは、今後、安定的に黒字が確保できるであろう一部の商品や、一部の事業・部門のことになります。

 

以上が、厳しい経営状況を打開する・・・最善の結果を得るための、基本的な取り組みの流れになります。

事業の業種や規模、さらには状況により、取り組み方は多少変化しますし、コロナウイルス禍では、取組みの難しい手続きもあるかもしれません。

それでも、従業員や仕入れ先などの社会的弱者を守り、結果として事業者自身を守るために、最善の結果を目指して取り組む価値はあると思います。

最後に・・・事業の維持を諦め、現在の事業を整理したとしても、従業員などへの対応を完結し、経営者の生活を確保することかできれば、それも立派な経営危機の打開になります。

 

 

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