破産をして、当たり前の経営状況なのかもしれません。
破産をした方が、経営者は楽になれるようですが、今まで築いてきたものを喪失してしまいます。
資産や事業は当然のこと、人的なネットワークや人生そのものさえも、失ってしまうかもしれません。
最後まで、自らが責任を持って事業を処理したいという経営者のプライドがあり、無責任な選択などできるはずもないのです。
毎月、東海地方から首都圏にかけての、顧問先とご面談をするために出張をしています。
首都圏などでは、山手線を中心に電車で移動することになるのですが、最近、不通になることが多い様に思います。
山手線だけでなく、中央線や埼京線なども不通になることが多く、顧問先との約束の時間に遅れない様に、30分ほど早く向かうようにしています。
この不通になる原因は、多くの場合は『人身事故』とアナウンスされ、それを聞いた乗客は誰も驚かず、『又か・・・』といった顔をして聞き流されるほど、珍しいことではないようなのです。
人身事故とは、飛び込み自殺である可能性が高いでしょう。
どんな理由があってのことかは知りませんが、発作的に自殺を選択するしかないほど、精神的に苦しみ追い込まれていたのだと思います。
中には、中小零細事業者が、資金繰りなどの苦労で、先行きが見えずに最悪の選択をされた方もおられたかもしれません。
自殺で思い出すのは、この仕事を始めて間もない頃に、同時期に起業した同業者と酒を飲みながら話したことです。
ご相談者の、自殺についての話でした。
その時、ほとんどの同業者が、ご相談者の自殺を経験されていたようで、この仕事をするうえでは仕方のない経験の様に話されていたのを覚えています。
幸い、私は、お客様が自殺をされたことはなかったので、仕方がないという感覚が判らず、自殺に至る経緯も理解できませんでした。
お客様は、この先、どうなるか判らず、不安が募り、衝動的に最悪の展開に向かおうとされるわけですから、今後の展開が理解できれば良いだけだろうと単純に考えていたのです。
その後も、徹底的にお客様の不安を取り除くことに留意したコンサルティングを実施することにより、未だに自殺された方はおられません。
これは、経営危機コンサルタントとしての誇りなりですが、ひょっとすれば、私を見て、こんな奴でも何とかなるのだから、自殺する必要などないと思われるのかもしれません。
保証人さんに申し訳ないから自殺します・・・などという話を聞くことがあります。
しかし、申し訳ないから自殺しますなんて、そんな馬鹿な話はないでしょう。
本当に申し訳ないと思うのであれば、できるだけ保証人さんに迷惑を掛けない様に、最後まで経営者として責任を全うしようとされるべきではないでしょうか。
何とか、事業を維持できないかと、知恵を絞りつくすべきなのです。
仕入先等に、少しでも負担を掛けない様に努力すべきでしょう。
従業員の仕事や生活を守るために、やるべきことは残っていませんか。
そのために、経営者のあなたが、まず、自分をしっかりと確保すべきなのです。
経営者が、自分の生活や人生を確保することにより、関係者を守る余裕ができて、責任を全うすることかできるのではないでしょうか。
迷惑をかけて申し訳ないから自殺するなんて、とんでもない話なのです。
法律を持ち出して、自分を守ろうとする経営者を非難する方がおられます。
詐害行為などといった難しい言葉を持ち出して、違法だから駄目だといわれるのです。
違法なことなどしないで、さっさと破産をしろと言われるのですが、本当にそうなのでしょうか。
経営者は、違法性があるからと諦め、破産を選択すべきなのでしょうか。
私は、そんなことは絶対にないと思います。
そもそも、法律は、人を守るためにあります。
人の生活や人生を守るための行為は、何よりも優先されるべき、貴い行為だと思います。
しかも、世話になった従業員や取引先といった社会的弱者を守るための行為なのですから、誰からも非難されるものではありません。
経営者としての努力を、諦める必要などはありません。
自信をもって、最後まで、正々堂々と取り組んでいいのです。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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