この度は、本当に申し訳ありません。
しかし、御行には、絶対にご迷惑はおかけいたしません。
現状はこの様ですが、必ず経営は健全化させますので、状況をご理解いただきご支援をお願いします・・・。
これが、金融機関との交渉における、間違いのない基本スタンスなのです。
金融機関に無理をお願いするとき、経営者は色々と考えてしまいます。
特に、借入金の返済が約束通りにできない時などの交渉は、恐怖を感じるぐらい難しいと捉えて不思議ではないかもしれません。
しかし、そんなに難しく考えすぎて交渉に臨めば、成功するものも失敗するのではないでしょうか。
こんな時は、金融機関が何を求めて交渉に臨んでいるかを理解してください。
金融機関が求めているものを充足させることにより、交渉はスムーズに進むようになりますから、交渉においては、以下の3要素が必要であるということが判ります。
『安心』,『状況説明』,『支援依頼』
この3つが、交渉において金融機関が求め確認する内容であり、どんな交渉の場面でも、こちらが伝えるべき必要不可欠な内容であり、基本的な交渉パターンであるという事実を理解してください。
そして、交渉に臨む基本スタンスは誠意になります。
交渉において、無理をお願いする立場として、全体において誠意をしっかりと示さなければなりません。
この場合の誠意とは、相手の立場で考えて対応することです。
たとえば、貴方が、昔からの友人にお金を貸していたとしましょう。
その友人は小さな会社を経営していますが、経営状況が厳しいようで、貸したお金を返すどころか連絡さえしてきません。
そんな友人が、久しぶりに連絡をしてきて、『会社が倒産しそうなので、また、お金を貸して欲しい・・・』と言ってきたら、貴方ならどうしますか?
無視を決め込んで、貸したお金も返さないのに、さらにお金を貸せますか?
倒産して、回収できなくなる可能性が高いのに、またお金を貸せますか?
多分、貸せない・・・という答えになると思います。
この時に、『また、貸してやろう・・・』と思われるような対応を考えてみてください。
その様な対応をとることが、金融機関との交渉の基本スタンスである『誠意』なのです。
しっかりと、この様な誠意を理解し、そのスタンスを前提として交渉に臨み、必要な3要素である『安心』,『状況説明』,『支援依頼』について伝えなければなりません。
『安心』は、債権回収を至上命題とする金融機関に対して、最終的に絶対に迷惑を掛けず、必ず完済をするということを伝えることです。
現実はどうあれ、債権回収に不安がないということが判れば、交渉も前に進むという事になります。
そして、『状況説明』は、会社の経営状況を具体的に説明し、金融機関に理解してもらい共通認識を持ってもらうようにします。
その認識から、新規融資,返済猶予などの『支援依頼』を実施し、支援が得られれば資金繰りは確保できて、将来の経営にも何の問題も無くなるということを伝えてください。
これが、金融機関との全ての交渉における、基本パターンだといえます。
この様に、金融機関が求め望む要素をしっかりと伝えるのが、金融機関との交渉を成功させる基本スタンスだといえます。
これは、返済猶予・リスケや金融事故に関わる場面だけではなく、全ての金融機関との交渉においても共通することだといえます。
金融機関との交渉を難しく考えすぎず、この基本的な内容を理解し、前向きに取り組んでください。
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