まぁ、凄い時代になりました。
SNSなどで、個人の情報が、一瞬で果てしなく拡散していくのです。
便利な世の中になったというか、恐ろしい世の中になったというか、子供の頃に読んだSF小説を超えるような時代になっています。
個人の細かい情報を、面識もない人までもが知っているのですから、古い頭の私には付いていけるはずがありません。
知人に、美味しい鰻料理のお店に連れて行ってもらったのですが、翌日、親しい友人から『あの店の鰻丼は美味いよなぁ・・・』とメールがありました。
?・・・話してもいないのに、その友人は、私が何を食べたか知っているのです。
何故かと確認をすると、フェイスブックに載っていたというのですが、私はプライベートなことなどフェイスブックには載せていません。
どうやら、連れて行ってくれた知人が、写真付きでフェイスブックに投稿したため、友人も知ることになったとのことです。
なんだ、そんな事か・・・と、納得をするべきなのでしょうか。
この時代、何の不思議でもない、常識的なことなのかもしれませんが、違和感を抱いてしまいます。
私が何も知らぬ間に、私の個人的な情報が、勝手に拡散されているのですから、納得など出来るはずありません。
何を食べたかなら笑い話にもなりますが、笑い話にならない様な情報が拡散してしまう可能性があり、それを誰が見ているかも判らないのです。
反面、個人信用情報の問題で、様々な配慮が必要な時代となっているのに、正しく相反する、こんなことが平然とまかり通っているのですから、恐怖さえ感じてしまいます。
ネット検索で、キーワードを入力すれば、何でも調べられるようになりました。
もう、辞書など不要なぐらいに、簡単に具体的に調べられますから便利です。
名前を入力すれば、様々な個人情報さえ手に入れられるようにもなりました。
仕事や趣味、様々な活動などまで、かなり詳しく知ることが出来るのですが、表現を変えれば、個人として丸裸にされて身元が簡単にバレてしまうということなのです。
そんな世の中なのに、何を食べたとか、どこに行ったとか、プライベートなことまで自発的に発信するというのが、私には信じられません。
誰でも、知られたくない個人情報があると思いますが、その情報さえも勝手に拡散するかもしれません。
ご本人の情報だけ拡散するならいいですが、一緒に写った写真を掲載されれば、こちらの事まで伝播してしまうから恐ろしいのです。
こんなことを気にせず、情報を投稿や掲載されている方は、人生の全てが順調な方たちばかりなのでしょう。
夫婦関係や、仕事などに問題かあれば、知られたくないことは必ずあり、ネットに情報など載せられるはずはありません。
私の仕事柄からいえば、特に、債権債務の処理においては、個人情報の管理は最優先課題ですから、SNSなどは絶対に回避したい分野なのです。
金融機関等の債権者に厳しい債権回収をされながらも、資産の保全や第2会社の活用をして、ようやく生活も落ち着いてきたとします。
そんな時に、債権者が名前を入力して検索すると、第2会社の役員に債務者である貴方の名前を見つけたり、不動産活用をしている貴方の情報を得たとすれば、債権者である金融機関は黙っていないでしょう。
この時代、知られるはずのない第2会社の存在や、不動産資産等の存在を知られる可能性があります。
しかも、机に座ったままで、簡単にということです。
このネット社会で生きている以上、そのデメリットを十分に理解し、最善の対応をしなければなりません。
最近、任意整理をされたご相談者には、フェイスブックやツイッターは当然のこと、ホームページやブログを活用される場合には、ニックネームやペンネームなどを使われる様にお勧めするようになりました。
本名を入力すれば、瞬く間に、最新の債務者の情報が手に入る時代だからです。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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