借金の管理と時効・・・


初めてのご相談で、資料を整理されておられない経営者が少なくありません。

金融機関からの、弁済に関わる資料や、通知書などといった貴重な資料が、未だ開封されていなかったり、紛失をされていたりすることも珍しくはありません。

こんな時、本当に借金問題を解決できるのかと、私も途方に暮れてしまいます。

債権者である金融機関からの書類は、借金問題を解決するうえで欠くことのできない貴重な資料なのですから、前向きに整理し、具体的に管理し活用することが、問題解決において不可欠なのではないでしょうか。

 

まぁ、色んなご相談者がおられます。

お役人さんか金融マンかと見間違うほど、キッチリと整理した資料で、状況を説明していただけるご相談者がおられます。

説明の内容も明確で、概要を把握するのに時間は掛かりません。

この様なご相談者は、ほぼ経営改善への取組みがテーマになるようです。

逆に、借入に関する資料について、整理や管理をされていないご相談者も少なくありません。

金融機関からの借入れについての契約書や返済計画書、場合によれば支払いに関する通知書や督促などは、今後の対応において欠くことのできない資料になります。

そんな各種資料を把握することにより、置かれた状況を理解することかでき、今後の対応についても検討できるようになるのです。

そんな重要な資料なのに、整理されていないどころか、開封されていなかったり、捨ててしまったりされている方もおられるのです。

この様なご相談者の場合、当然のごとく、状況のご説明も要領を得ませんし、ご相談の趣旨さえ明確にお話しいただけないことが少なくありません。

そして、経営改善により現経営形態での再生は、諦めるしかない状況のご相談が多いように思います。

この様なご相談者の多くは、問題意識が薄いのではなく、問題から逃避をしたいのだと思います。

借入が過剰であるという状況は、十分に認識をされているのかもしれませんが、どうすればいいのか判らないのです。

無責任な訳ではなく、対応が判らないから、現実を直視できずに、逃避に近い放置という結果になってしまっているのではないでしょうか。

 

問題を解決したければ、正面から向き合うしかありません。

本当に、何とかしたいのであれば、現実をしっかりと把握することから始めるべきではないでしょうか。

現状を把握できてこそ、打開に向けて取り組むことができるのです。

過剰な借入の問題を解決したいのであれば、債権者である金融機関からの資料は、宝の山といえるほどに貴重な資料となるでしょう。

借入時点に始まり、弁済,リスケジュール,弁済停止,期限の利益の喪失,代位弁済,債権譲渡・・・・・裁判,差押、などといった、債権者・金融機関との全ての対応場面において、対応の基礎となる資料なのです。

そんな資料を、粗末に扱えるはずはありません。

問題を解決するためには、まずは、これらの資料を、正確に判り易く整理し管理することが求められます。

 

整理方法としては、100円ショップで、20ページほどのクリアーファイルが売っていますので、これを活用されることをお勧めいたします。

同じ金融機関からの借入れでも、将来的に請求元が別になる信用保証協会や保証会社,そしてプロパー分を、別の債権者として計算して、その債権者数を購入してください。

そして、その債権者毎に、クリアーファイルで書類を整理すれば、管理が容易になります。

いつでも、借入債務の状況が具体的に確認できますし、問い合わせがあっても、スムーズな対応が可能になります。

この様に、関係資料が整理されていてこそ、ようやく、状況の認識と問題への対応が可能になるのだと思います。

 

さらに、お願いしたいことが2つ。

1つは、全ての借入れを一覧にした、統括表を作成しておいてください。

債権者名,保証協会等の有無,債務者名,借入元金,返済条件,担保,保証人などについて、全ての借入れが一覧で分かれば便利です。

もう1つは、クリアーファイルの最初のページは、活用せずに空けておいてください。

万が一に、期限の利益の喪失をして、金融事故になった場合、最初のページを時効用に活用することをお勧めします。

債権者毎に、最後に時効を中断した日時と、中断した理由を記入した紙を、最初のページに入れておくのです。

最近は、信用保証協会や日本政策金融公庫を中心に、時効の期間が完成する事例が増えていますから、驚く様な良い結果が得られるかもしれません。

 

  詳しい内容は、ホームページをご覧ください,

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