経営危機での、経営者の理想像を訪ねられたら、この経営者をご紹介すると思います。
その経営者は、自分の死を賭けて、事業の維持と競争をされています。
残された人生が僅かだと判ったとき、自分が人生をかけて築き上げた事業を維持し守るためだけに、残された人生の全てを費やそうとされているのです。
少しの弱音も吐かず、ただ前だけを見て、知恵を絞って明日の事業を考える姿勢には、自分の未熟さを痛感させられてしまいます。
経営者は、いつも優しい笑顔で、私とお話をしてくださいます。
先日のご面談では、いつもの柔らかな口調で、ご自身の病気について語ってくださいました。
『医者から、余命三か月と告げられたのですよ・・・。』
『えっ・・・・』、私は、経営者のいつもと変わらぬ姿を見て、まだまだ大丈夫だろうと勝手に思い込んでいたので驚きました。
『そうすると、9月頃になってしまうのですが、間に合いますかねぇ・・・?
まぁ、私は、年内は大丈夫だろうと思っていますから、宜しくお願いしますよ・・・。』
こんな会話を、いつもと変わらぬ平常心でお話をしてくださいます。
経営者は、延命治療しか方法の残されていない癌なのです。
初めてご相談をいただきお会いしたのは、10か月ほど前の事です。
最初から、会社の経営状況やご自身の病気について、全ての事実を正確にお話しいただきました。
余命短い癌であることもお話しいただき、経営されている会社の厳しい経営環境も具体的にご説明いただき、状況を理解するまで時間は掛かりませんでした。
そして、どんなことがあっても、従業員や仕入れ先などのために事業を守りたいという目的も、明確にお話しくださいました。
そんなご説明の中に、ご自身や家族の、生活や将来に関する言葉は一切ありません。
ただ、事業を守りたい、そして自分を信じて付いてきてくれた従業員を守りたい、経営者のその思いだけが、事実として私に伝わったのです。
その後、私を信用してくださり、顧問契約を結んでいただき、経営者の思いを一緒に背負うことになります。
当初は、自分の家族は一切顧みず、従業員などの社会的弱者ために事業を守ろうとする経営者の姿勢について、私は少し懐疑的でした。
しかし、お話をすればするほど、経営者の本気が伝わってきます。
ご家族のことは、既に対策済みなのかもしれませんが、今は、事業を維持することだけしか視野にはなく、本気で取り組んでおられるのです。
そう、まさしく『命をかけて』、ということになるのでしょう。
私も、いつも以上に、本気になってしまうしかありません。
余命数か月の宣告をされた経営者は、僅かな弱音さえも吐かれません。
病状については、いつもの笑顔のまま、まるで他人事のようにサラッとお話しくださいます。
そして、事業維持の対策については、少し表情を引き締めて、納得いくまでの真摯な対応になります。
経営者が常に口にされるキーワードは、『生きているうちに間に合うか・・・』と『亡くなった以降も大丈夫なのか』という言葉です。
凄い経営者だと思います。
死期を前にした経営者がどうあるべきかを、この経営者は如実に表現してくださっているのです。
こんな経営者の、命を懸けた依頼を、経営危機コンサルタントとしては絶対に実現しなければなりません。
そして、、、、我々は、まだまだ未熟で、勉強すべきことが沢山残されていると、身に染みて感じるしかありません・・・。
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