悲劇のヒーローを演じる経営者・・・


 

なぜ、自分だけが、こんな目に合うのか・・・

多くの経営者が、この様に思われるでしょう。

会社の経営が厳しくなり、環境が一変すると、経営者は自分の状況を嘆くようになってしまいます。

 

金融機関から、日常的に呼び出され、弁解をすることになるでしょう・・・。

仕入先などの取引先には、支払の遅延について頭を下げ続けるでしょう・・・。

日々、資金繰りに追い回されて、経営者としてのプライドはズタズタになります。

今日を乗り切ったとしても、明日からの展開は見えてきません・・・。

その不安は、経営者を心身ともに蝕んでいくでしょう。

経営者として充実したあの日々は、いったい何だったのでしょうか。

気が付けば、安定した日々を喪失してしまっていました。

いつのまにか訪れた、この厳しい現実。

経営危機の耐えきれない重圧に、何故、自分だけがこの様な酷い目にあうのかと嘆いて当然なのかもしれません。

しかし、多くの場合、そうなった大きな一因は経営者にあるのではないでしょうか。

ただ、ここで大事なことは原因ではなく、経営者の打開に向けての姿勢なのです。

経営者が、ネガティブな思考で行動すれば、経営危機を打開するどころか、状況はさらに悪化してしまうでしょう。

厳しい環境だからこそ、経営危機での経営者は考え方を切り替えなければなれません。

ここは、全てをポジティブに捉え、ひた向きな姿勢で経営危機の打開に取組むことが大事なのです。
今、求められるのは、状況を嘆くことではなく、前向きな姿勢で自信をもって取組むことではないでしょうか。

いま、経営者には、悲劇のヒーローを演じている余裕はありません。

 

 

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