凄い経営者たち・・・


自分の事より、従業員の事を考えとか、会社の将来を考えてなどと述べられる経営者は少なくありません。

経営者の美学として、この様に表現をされるのでしょうが、ほとんどが建前ではないでしょうか。

本音としては、やはり自らが可愛く、その家族を守ることなどを優先しようとすることがほとんどだと思います。

ところが、本気で、従業員と会社の将来のことを考え、私財を投げ打とうとされる老経営者がおられます。

 

 

この仕事をしているメリットとして、多くの経営者とお知り合いになれることが挙げられます。

年間100名前後の、新しいご相談者と、生きるか死ぬかの腹を割った話をさせていただきますから、経営者の人としての本質まで垣間見ることができるのです。

経営危機や事業再生の相談に来られる方だから、経営に失敗したスキルの低い経営者ばかりだろうと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

様々な経営者がおられ、経営者として尊敬できる素晴らしい方も沢山おられます。

たしかに、ご相談に来られた当時は、厳しい経営状況であったでしょうが、その原因が経営者個人にあるとは限りません。

経営環境などの外因による、特殊な様々な理由で経営が厳しくなり、経営者にほとんど責任がない場合も少なくありません。

表現を変えれば、どんなに経営スキルの高い素晴らしい経営者でも、外因により経営危機に陥る可能性があるのが中小企業だと考えるべきなのです。

そんな優秀な経営者は、多くの場合、ほんの僅かなアドバイスで経営危機を打開され、立派に事業再生を成し遂げられます。

そして、再生後には、凄まじい展開をされる事例が少なくありません。

ある経営者は、ご相談に来られた当時、破産しか選択肢は無いと悩み落ち込んでおられました。

ところが、再生ができるという可能性を知ると、一途に経営改善に取組み再生を果たされ、ここ数年の悩みは、節税対策をどうしようかという状況になっています。

ある経営者は、低下する業績に不安を抱き、夜もまともに寝られない様な状況でした。

しかし、その不安が無意味なものであることを知ると、全力で経営改善に取組まれ、今では自らの会社を業界ナンバーワンにされています。

経営危機に陥ったとしても、この様に、経営者スキルの高い素晴らしい方は少なくないのです。

 

冒頭でご紹介した経営者は、7年前に顧問契約を締結していただいた古くからのお客様です。

当初は、経営の将来に不安を抱かれ悩んでおられましたが、アドバイスに素直に耳を貸していただき、誠実に前向きな姿勢で対策に取り組んでいただきました。

経営改善により、再生を目指せるという状況でしたので、基本的な対策や、実行予算制の導入,成果報酬制の導入などをアドバイスさせていただいたのですが、全社挙げて取り組んで見事に実施達成されたのです。

そして、今では、利益が出過ぎてどうしようかと悩むほどになっておられます。

その経営者は、70歳を超えるご高齢です。

年金を満額受け取っておられるので、従業員よりも低いぐらいに、経営者としての報酬は随分と少なくされています。

十分利益が上がっているのだから、もっと報酬を取られるべきだとお話をしても、十分に生活ができているからと報酬を上げようとされないのです。

さらに、老経営者には、明らかな後継者がおられません。

息子さんは、他の仕事をされておられて後継者にはなられないので、この事業承継の問題解決として、老経営者は、従業員に事業を譲渡しようと検討されています。

その方向で、税金や費用ができるだけ掛からない事業の譲渡方法についてご相談を受けているのですが、従業員には無償で譲渡することを考えておられるのです。

もし、M&Aなどであれば、最低でも2億円を超えるような金額になるでしょうから、奥様や子供さんの将来を考えて、ある程度の譲渡金額を設定するべきだとお話をしても意に介されません。

今まで、会社のおかげで生活ができて、従業員のおかげで会社の経営が続けられたのだから、もう十分だといわれるのです。

スムーズに、この愛すべき会社を承継し、今後も発展が続けられれば十分に満足であり、譲渡費用はいらないと主張されています。

 

日本の金持ちランキングを見ていると、自ら創業した会社の株式のキャピタルゲインによるものがほとんどです。

そんな金持ち経営者が、カリスマ経営者としてもて囃されてもいます。

しかし、本当のカリスマとは、キャピタルゲインで一喜一憂するような経営者ではないでしょう。

ご紹介した老経営者は、ご自身が所有される会社の株式を、無償で従業員に譲渡しようとされているのです。

会社が、今後も発展を続け、従業員などが安定した生活を確保できるようにと。

こんな、私利私欲のない経営者こそが、中小企業にとってのカリスマ経営者だといえるのではないでしょうか。

 

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