サービサーとの対応・・・


交渉方法は、全ての金融関係機関に共通するといえますが、サービサーだけは違います。

サービサーを金融機関と捉えて対応すると、とんでもないことになってしまいます。

誠意を精一杯示し、現状を説明し認識してもらい、最大限の協力を得る、これが、金融関係機関との交渉において、欠くことのできない基本的交渉手続きなのですが、サービサー(債権回収専門会社)とこの様な姿勢で交渉をすると、骨までしゃぶり尽くされてしまうでしょう。

 

平成11年2月にサービサー法が施行され、サービサー(債権回収専門会社)が世に出ることになりました。

そして、サービサーの活躍により、バブル崩壊から長年に亘り溜まった不良債権という膿が、ようやく解決に向かうことになったのでした。

彼らサービサーは、債権回収のプロ中のプロなのです。

銀行などの管理部門の様な、道義的で生半可な債権回収ではありません。

ハゲタカやハイエナに例えられるのは、骨までしゃぶり尽くすという意味であり、債権回収の出来る可能性があれば、とことん襲い掛かってきます。

不良債務を抱える債務者にとっては、とんでもない相手であることは間違いないでしょう。

弱みを見せれば厳しく、債権回収できると判断すれば離さない・・・これがサービサーなのですから、僅かなスキも見せることはできません。

返済できる様な状況にない現実を、知ってもらう努力を徹底しなければ、しゃぶり尽くされてしまうのです。

他の金融機関ならば、誠意ある前向きな対応が前提になりますが、サービサーには違います。

誠意など見せる必要さえも、ないかもしれません。

 

しかし、恐れることもありません。

彼らの対応方法を知り、しっかりと準備をしておけば、どの様な追及をされても問題はありません。

それどころか、場合によれば、一気に不良債務を消滅せることのできるチャンスでもあるのです。

和解により、一気に不良債権を消滅させられる可能性が、サービサーとの対応においては存在します。

膨大な債務に苦しむ債務者にとっては、夢のような話かもしれませんが、これは事実なのです。

何億という債務が、僅かな和解金を支払うことで、一気に処理できた事例は多く存在します。

そんな最良の結果を得るために、サービサーをしっかりと知る必要があるのです。

 

サービサーは、債権回収のためなら、平気で虚言を弄してきます。

『本来ならば3000万円ですが、1000万円を支払ってもらえれば、残りは放棄します・・・・』

和解に向けて、サービサーはこの様な表現を使うことが多いようですが、こんなもの大ウソだといえます。

『そんなに放棄してもらえるのならば・・・。』と、サービサーの実体をご存じない債務者が騙されることはあるようですが、そんな金額が回収できるとはサービサーも思っていません。

あくまでも、交渉開始のジャブで有って、実際の落とし処は、まだまだ低いところとなります。

また、最近のサービサーの傾向として、分割弁済を提案してくることが多くなりましたが、これに応じるとアリ地獄に嵌ってしまいます。

分割ならば弁済できるという現実を前提に、いつまでも、完済するまで、損害金も含め、サービサーは弁済を要求してくることになるでしょう。

したがって、最良の結果を得るためには、必ず、一括和解を目指すようにしてください。

そして、早く答えをだそうとはしないことが大事です。

サービサーにも売り上げや利益の目標があり、バルクセールで債権譲渡されて、すぐに具体的な交渉をすると、簡単に良い条件は出てきません。

できるだけ時間をかけて引っ張れば、サービサーの目標とする売上や利益が既に達成されており、残りは残務処理となります。

その様な状況においての和解を目指せば、条件は緩和される可能性が高いので、驚くほどの良い答えが得られるはずなのです。

 

サービサーとは、その性格をしっかりと把握したうえで対応することが不可欠だといえます。

彼らは、債務者の不幸である不良債権を、飯のタネに商売をしているのです。

他の債権者金融機関に対して接するような誠意は、不要だと考えてください。

こちらが誠意を見せれば、襲い掛かってくるのですから・・・。

 

 

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