資金繰り表で、経営危機を打開する・・・


経営危機とは、資金繰りの危機だと言っても、言い過ぎではないでしょう。

経営危機にも様々な形がありますが、その結果が、資金繰りの悪化につながるというのは共通しているのです。

そのために、事業経営者は、資金繰り表を作成して、常に事前の資金繰り対策をしなければならないのですが、資金繰り表を作成するという重要性が判っていない経営者は少なくないようです。

私どもにご相談に来られる経営者は、経営危機状況で資金繰りの悪化に苦しんでおられる事業者がほとんどなのです。

ところが、活用が可能で具体的な資金繰り表を作っておられない方が珍しくありません。

こんな厳しい経営状況で、資金繰り表も作成しないというのは、凄い精神力だと感心します。

経営者は、経営危機という状況で、将来の展開が読めないという大きく不安に支配されるものです。

徐々に目減りする資金を目の前にしながらも、どうしていいのか判らないという自己解決が難しい不安ですから、経営者の精神を蝕んでいきます。

しかし、将来が見渡せると、不安の質は劇的に変化していくのです。

たとえ、厳しい予測であろうとも、何をどうしていいか判らないという不安から、頑張ってチャレンジできるかという不安に変化しますから、方向性が明確になり前向きに対応が出来るようになります。

これは、経営危機を打開するにおいて、極めて重要な要素であり、資金繰り表の作成が大きなキーワードとなってくるのです。

資金繰り表を作成することにより、今後の資金の流れについての予測が明確になり、経営危機での対策が可能になり不安が減少するようになります。

前向きな精神力を確保することにより、具体的に経営危機を打開するために動きだすことができるのです。

 

経営危機の打開についてのご相談をさせていただく時、ほとんどの経営者は貸借対照表や損益計算書をご用意してくださいます。

財務内容や収益状況を知る上で必要不可欠な資料であり、会社の再生に向けて大事な資料であることは間違いありません。

また、キャッシュフローをご用意していただくこともありますが、経営危機を打開するには、これだけでは不足なのです。

これらの財務資料は、事業の結果をまとめたもので、過去の数値の集大成なのです。

今、経営危機で必要なのは、これからの動きを知ることなのです。

そのために、事業収支予測や資金繰り表を作成することが求められるのです。

また、事業継続は、全て資金の確保と連動をしています。

赤字でも資金繰りが確保出来ることもあれば、黒字でも資金繰りが破綻することもあるのです。

特に、経営者との一体性が高い中小零細企業では、どんな経営状況でも資金繰りさえ確保できれば、倒産することはありません。

損益は、事業継続の意義を求めるもので、資金繰り確保は、事業継続の可否を決めるものなのです。

経営危機では、再生をするにも、整理をするにも、一定の時間を確保する必要があり、そのためには資金繰りの確保が必要になるのですから、全ては、資金繰りが確保出来るかということになってきます。

資金繰りさえ確保できれば、どんな展開にも対応が可能になりますから、経営危機でもっとも重要な資料は、最終的には資金繰り表になってくるということなのです。

健全な経営時でも、資金繰り表を作成するのは、会社の資金を有効活用するためには必要な作業だと思います。

ましてや経営危機時では、当然に資金繰り表を作成し、その状況を経営者が常時把握し対策が出来るようにしておかなければなりません

経営危機という有事なのですから、緊急発進できる体制を整えておかなければならないということであり、その基本となる資料が資金繰り表だということです。

資金繰り表は、一般的には月次ベースですが、本当に経営状況が厳しくなれば、日次ベースの日繰り表を活用されることをお勧めします。

家計簿や小遣い帳の様な内容で、日々の資金の動きを予測したものですが、いつ資金が不足するか判らない様な状況では、これが思いのほか効果があり重要な資料になってきます。

本気で経営危機を打開したいなら、これらの資金繰り資料を、経営者が自ら作成されることをお勧めします。

 

 

  詳しい内容は、ホームページをご覧ください,

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