明後日は、いよいよXディー。
ここまで来ると、腹をくくるしかないのは判っている。
しかし、どうしようもない恐怖が、腹の底からこみ上げてきて、正直、逃げ出したいのが本音なのだ。
任意整理を選択したのは4ヶ月程前。
長年、厳しい経営状況だったが、とうとう資金繰りが極端に悪化し、破綻するかもしれない状況になった時でした。
どうしていいか判らず、途方にくれて人生を諦めかけていた。
破産は当然のこと、夜逃げや自殺さえも脳裏をよぎったそんなときに、信じられない選択肢を見つけたのです。
従業員や仕入先、そして経営者の人生さえ守れるという任意整理、こんな方法があるのを知らなかった。
迷うことなく任意整理を選択し、準備にかかりました。
会社や経営者の資産については、守れるものなら守るべく最大限の保全対策を実施。
別に新しい会社も設立し、事業も譲渡しました。
金融機関には迷惑を掛けることになりますが、元本と共に利息の支払いも止めました。
これで、仕入先への支払いも優先でき、従業員の雇用についても責任をとれるのです。
経営者の責任として、社会的弱者を守れるのですから仕方がありません。
任意整理に向けて、知識は十分に習得しました。
Xディーに向けてのシミュレーションも、繰り返し確認したのです。
明後日の債権者集会の案内については、仕入先や外注先などの商取引先に対して、到着時間指定で先ほど発送をしました。
明日の朝礼で、従業員に会社を整理をすることを通知すれば、後は、明後日の債権者集会を迎えるだけになります。
債権者集会についても、何度も流れを確認し、模擬演習も実施して、余裕を持って望めるほどになっています。
万全の準備をして、もはや恐れるものなど何もないはずなのです。
それでも、この間際になって、恐怖心が膨らんできます。
テレビで見た、債権者集会の場面が思い出され、債権者の罵声に、追い詰められる債務者の姿が脳裏をよぎります。
逃げ出したい・・・。
しかし、ここは経営者の責任として、勇気を持って望むしかないのです。
逃げだせば、全てを失ってしまいます・・・。
本心で言えば、予想外の流れでした。
債権者集会は、わずか40分で終わってしまったのです。
たいした質問も出ずに、70%の債権放棄と債権者委員が承認され、粛々と集会は進みました。
何ら揉めることなく、ス債権者集会がムーズに進行したのは、予定通りであり驚くことなどないのかもしれません。
中には、今後の生活を心配してくださったり、励ましてくれる債権者もおられたのです。
これが、債務処理の現実なのでしょう。
任意整理を理解し、十分な対応をしましたし、直前の例え様の無い恐怖心を乗り越えた結果なのです。
そして、長年に亘り苦しんだ負債から解放され、新たな人生と事業のスタートを切った瞬間なのかもしれません。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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