敵か味方か、金融機関・・・


 

『できる限りの協力はさせていただきます。・・・』

 

金融機関が、当たり前のように口にする言葉です。

 

融資のお願いをしたときや、返済条件の変更のお願いのときなど、いろんな場面で、金融機関はこの様に表現しますが、我々債務者はこの言葉を真に受けていいのでしょうか。

 

 

 

『できる限り』という言葉は、極めて抽象的な表現です。

 

表現する方の、本当の意思など無関係に発せられますし、受けるほうの捕らえ方でも大きな差が出てしまいます。

 

本当に精一杯の協力をしてくれる場合でも使いますし、全く、協力する気持ちがなくても、同じように使える言葉です。

 

この言葉は、挨拶のような常套句であり、金融機関にとっては、都合のよい使いやすい表現なのです。

 

 

逆に、我々債務者にとっては厄介になりますから、この様な表現に惑わされず、金融機関の本当の意思を把握するようにしなければなりません。

 

金融機関の言葉を額面通りに受け取ったり、ポジティブに捉えすぎてしまったりして、良い結果を得られなかった事例には事欠きませんから、債権者である金融機関の意思を正確に把握することが、資金繰りを確保するために重要になります。

 

特に、金融機関は、その正確な意思を見せようとしませんから難儀です。

 

平気で、意思とは違う表現をしますし、債務者を安心させて油断させて・・・ということも珍しくないのです。

 

ご相談者に、金融機関は『知的な詐欺師・・・』と、私はご説明しますが、金融機関の実態を理解していただくためには、極めて具体的で判り易いのではないでしょうか。

 

要は、金融機関は頭から信じるのではなく、騙されない様に注意しながらお付き合いをしなければならないということです。

 

ただ、全ての金融機関が、同じように知的な詐欺師なのではありません。

 

当然に、金融機関によって債務者への対応は違いますし、担当者によっても対応は変わってきます。

 

債務者のことなど考えずに債権回収を最優先させる金融機関もありますし、誠意を持った対応を最後まで示してくれる金融機関や担当者も僅かですが存在します。

 

我々債務者のことを、本当に支援してくれる金融機関とお付き合いすることができれば、その会社は幸せを手に入れたとも言えるのです。

 

 

そんな金融機関を見分ける方法はあるのでしょうか。

 

損得抜きで、債務者企業と付き合ってくれる金融機関があれば、中小零細企業にとってはありがたい話ですが、そんな金融機関は存在しないでしょう。

 

金融機関は営利企業ですから、損することを選択するなどありえないのです。

 

それでも、ギリギリまで、債務者企業を支援してくれる金融機関は少なくありませんから、そんな金融機関を探さなければなりません。

 

しかし、まことに申し訳ありませんが、そんな金融機関を具体的に見分ける方法はありません。

 

ただ、大きな方向性として、金融機関の規模によって検討はできると思います。

 

メガバンクなどの規模の大きな金融機関は、簡単に支援から手を引いて撤退してしまいます。

 

しかし、債権回収については淡白で、すぐにサービサーに債権譲渡する傾向があります。

 

地方銀行などの中堅金融機関は、企業で対応は異なりますが、メガバンクよりは支援を続ける傾向です。

 

ただ、債権回収については最も厳しい対応をしてくると考えて間違いないでしょう。

 

最後まで、経営者に寄り添って支援を続ける傾向にあるのは、信用金庫や信用組合などの規模の小さな金融機関です。

 

債権回収については、長く債権を維持して、なかなか債権譲渡をしないという傾向もあります。

 

 

よく言われることですが、メガバンクと地方銀行と信金信組、各一行ずつとお取引をするのは、ある意味理想だと思えます。

 

メガバンクとの取引で企業の信用を向上させ、地方銀行との取引で低い利息を維持し、有事には信金信組を中心に展開をする。

 

これが、中小零細企業にとっては理想でしょう。

 

ただ、その中でも、債務者企業のことを考えた対応をしてくれる金融機関を探してください。

 

そうそう、融資姿勢の緩い金融機関は、間違いなく、債権回収の姿勢は厳しいようです。

 

 

 

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