善良な奴は、出世しない・・・


 

ひょっとすれば、大きな間違いを犯しているかもしれません。

 

親しい友人が、『お前のブログを読んでいると、銀行マンは悪い奴ばかりやなぁ・・・』と呟きます。

 

それは、大きな勘違いなのです。

 

当然に、そんな悪い奴ばかりではありませんから、もしも、私のブログを読んでいただき、その様にとられるなら素直に謝るしかありません。

 

 

ブログでご紹介する内容について、面白可笑しく脚色するつもりはありませんが、ご理解いただきやすいように判り易く表現をするようにしています。

 

そのため、少し大げさに表現してしまうこともあります。

 

その結果、黒か白か、悪いか良いかという両極において、表現をまとめようとするのです。

 

金融機関が手の平を返すというテーマのブログにおいて、その事例をご紹介する場合、当然に手の平を返した事例ばかりを紹介することになります。

 

健全経営時は、いつも好意的に接し、様々な支援をしてくれていた金融機関が、経営危機に陥ると、手の平を反して厳しい姿勢を見せてくるという内容ですから、客観的に見れば金融機関は悪い奴と映るのだろうと思います。

 

しかし、これは、悪い奴だからではなく、金融機関としては当たり前のことなのでしょう。

 

金融機関は、お金を貸して利益を得る仕事であり、金融のプロなのですから、貸したお金を回収して損をしないことが大事なのです。

 

回収することにより、回収先の資金が破綻しようが、もっと悲惨な状況になろうが、それは関係のないことであり、貸したお金を回収できれば万事オッケーというのが金融機関の実体だといえます。

 

この当たり前の現実を、お金を借りる側は、十分に認識する必要があるということなのです。

 

 

 

手の平を返すのが悪いことではないとはいえ、私は、最後まで手の平を返さす、貸付先を支援した金融機関の事例を知りません。

 

この仕事を初めて14年目に入り、1000件ほどの経営危機案件に対応してきましたが、いまだに、自行が損をしてでも、融資先企業を支援しようという金融機関に出会ったことはありません。

 

これは、驚くことではなく、営利企業として当然のことなのです。

 

自行の利益と、融資先企業の事業継続を秤にかければ、自行の利益の方が重いのは当たり前であり、これが、金融機関の論理なのです。

 

 

では、経営者の命と、金融機関の僅かな利益と、どちらが重いのでしょうか。

 

我々の基準であれば、経営者の命が重いのは当然のことです。

 

しかし、金融機関は我々とは価値観が違いますから、当然に求めるものも違い、その答えも違うものになると思います。

 

そういう金融機関の論理原則に振り回されれば、経営者として間違った展開を選択することになってしまうのです。

 

中小零細企業の経営者は、我々と同じ価値観を持たれるべきなのですが、現実には、多くの経営者は、金融機関と同じ価値観で判断しようとされます

 

金融機関は、正義の味方だと信じているからです。

 

その結果、気が付けば、丸裸にされた自分がいるということになののです。

 

 

 

そうそう、今回のブログは、金融機関は悪い奴ばかりではないという内容でした。

 

私の知る範囲でも、ごく僅かですが、善良で尊敬できる素晴らしい方もおられるようです。

 

ただ、そんな方々は、早い段階で外部に出向に出されたり、いつまでも出世できなかったりというパターンのようですね。

 

 

 

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