今は、不況なのか、それとも異常事態なのでしょうか・・・?
コロナウイルスは、単に健康だけではなく、人間の社会や生活さえも侵食し、破壊し尽くそうとしているように思えます。
この強烈な影響力は、社会通念さえも覆し、新たな常識を構築しようとしていますから、異常事態であることは間違いありません。
ただ、病気としてのコロナウイルス対策のために、当たり前の経済さえも棚上げされていますから、大不況であることも否定できないのです。
ジュグラーの法則(波)はご存じだろうと思いますが、まさしく日本経済はこの通りに動いています。
1990年、平成二年の国土法改正と共に、バブル経済が一気に崩壊しました。
2000年、ITバブルが崩壊し、多くのデベロッパーが倒産することになりました。
2010年、正確には2009年9月になりますが、リーマンショックが起きました。
そして、2020年、このコロナウイルス危機です。
フランスの経済学者であるジュグラーが、好不況の波は10年スパンで展開すると法則化した通りに、見事に10年ごとに大きな不況の波が日本を襲ってきているのには驚きます。
今回も、予定通りに不況が訪れたということになるのかもしれませんが、単純にその様に捉えるべきではないのかもしれません。
なぜなら、過去の不況とは、その性質も、影響を与える範囲も、そして規模も全く異なるからです。
ご存じの様に、近代日本においては、二回の大きな転換期がありました。
一つ目は明治維新であり、二つ目が第二次世界大戦の敗戦になります。
この二つの転換期は、社会構造自体を根本的に転換させました。
不況などとは表現されていませんが、一般国民は先の見えない貧困に苦しめられ、実際は大不況であったといいます。
そうすると、今回のコロナウイルス危機は、この明治維新や第二次世界大戦の敗戦と、肩を並べる様な転換期だといえるのかもしれません。
この様な捉え方を補足するために、もう一つの解釈を確認していただきたいと思います。
それは、今が、第二次産業革命ではないかということです。
1800年代半ばから1900年代初頭にかけて、綿織物の製造技術革新や蒸気機関の開発により、産業の変革とそれに伴う社会構造の変革がなされ、産業革命がおきました。
そして、ここ数十年に亘り、パソコンやインターネットの開発により産業が変革し、社会構造にも影響を与えようとしていました。
IT革命とも呼ばれるようになっていましたが、ITという魔法を手に入れたことにより、数十年という短期間で、産業革命以上に産業構造を根本的に変革させようとしていたのです。
ただ、社会構造の変革までは、具体化していなかったのが現実でした。
ところが、コロナウイルスの影響により、社会構造の変革が如実になってしまい、産業革命だと表現しても問題ない程の結果になってしまっています。
したがって、このコロナウイルスの環境は、不況と限定的に捉えるものではありません。
たまたま、コロナウイルス感染という異常事態が、産業構造が根本的に転換するタイミングに発生し、大不況を引き起こそうとしていると捉えるべきなのだと思います。
我々は、経済人として、このタイミングに遭遇できたことを感謝しなければならないでしょう。
第2次産業革命というタイミングを、時の流れの先、歴史で振り返って知るのではありません。
教科書で学ぶのでもなく、産業革命が展開されている渦中において、日々、実体験しているのです。
この貴重な体験を、しっかりと成果に結びつけることを、経済人として求められているのではないでしょうか。
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