経営危機では、先を読んだうえで、打開対策を実施する必要があります。
この対策を実施するどうなるのか、子のことをしっかりと理解したうえで実施することがとても大事になるのです。
現在の苦境を脱することだけを考えて対策を実施すれば、将来的には状況をもっと悪化させてしまいます。
対策を実施した後の動きは当然のこと、最終の落し処までを理解してシミュレーションすることかできれば、その対策は極めて良い結果を導いてくれることになるでしょう。
経営危機を打開する方法は、どんな状況になろうと様々に存在をします。
そして、経営危機打開に向けて、早く着手すればするほど選択肢は増え、遅れれば遅れるほど選択肢は狭まりますので、少しでも不安を感じたら躊躇せずに取り組むべきだろうと思います。
具体的に経営危機の打開に取り組むときに、絶対に守ってほしいポイントがあります。
それは、経営危機の打開に取り組むときには、必ず打開策について理解し、取り巻くんだ結果、どの様に展開しどんな影響があるのかまで把握したうえで実施すべきだということです。
できれば、最終の落し処まで視野に入れて対応できれば、極めて効果的な打開策の実施になるといえるでしょう。
このように取り組むのは当たり前のことであり、そんなに難しいことではないように思いますが、実は簡単なことではありません。
その理由は二つ考えられます。
一つは、その後の展開や影響を読めるだけの知識がないことであり、もう一つは対策を実施する経営危機という環境が、正常な精神構造を維持するのが難しい環境だということになります。
ある程度の時間をかけて勉強すれば、経営危機での知識は修得することかできるでしょうが、経営危機への対応は、将来ではなく現実のリアルタイムなのです。
今、何とかしなければ、経営が破綻するかもしれないという環境で、経営者は、とにかく打開しようと取り組まなければなりません。
その時の精神状況は、経営危機という状況において追い込まれたものであり、将来の展開など予測する余裕などないでしょう。
この瞬間の危機状況を脱するのに精一杯であり、今をしのげればいいという考えで取り組まれることになります。
この対策を実施することにより、たとえ、明日に経営が土俵際に追い込まれることになろうとも、その対策は明日に考えればいいことであり、今の危機さえ打開できればそれでいいということなのです。
健全な状況であれば、考えられないような考え方ですが、これが経営危機の怖さだといえます。
自分は、絶対に間違いを犯さないと思っておられる経営者でも、そんな経営危機に陥ると案外と簡単に正常な思考を喪失されてしまいます。
犯してはならないと判っていても、今をしのぐために、何とかなるだろうと考えて犯してしまうのです。
その代表的な事例が、資金繰り悪化時における、高金利からの借り入れではないでしょうか。
業績が低迷し、資金繰りが本当に悪化すると、頼るべき取引金融機関が融資をしてくれなくなってしまいます。
この状況における資金繰り確保の手段は、不足する資金を確保するという方向にしか向かいませんから、何とかしようと高利貸しからの借り入れを実施してしまうのです。
健全な精神状況であれば、検討の余地さえない選択ではないでしょうか。
こんな高金利で借りれば、さらに資金繰りは厳しくなり、返済できなくなって悲惨に状況に陥ることが判っていても、今の資金繰りを確保するために借りてしまわれるのです。
明日のことや、最後にどうなるかなどの先のことについては、今は、どうでもいいということなのでしょう。
経営危機では、様々な場面で、このような状況に陥ってしまう可能性があります。
何とかしようという切羽詰まった危機感が、正常な意思を持っての抑制を拒否し、踏み込んではならない分野に足を踏み入れさせてしまうのです。
そんな状況に追い込まれてしまえば、未来は萎むしかありません。
精神の維持が難しい経営危機でこそ、しっかりと強い意志をもって、正常な精神を維持することが求められるのだと思います。
そして、経営に不安を感じたら、少しでも早く知識を求め、余裕をもって対策を実施できるようにしてください。