債権回収のプロ中のプロ、それがサービサーです。
債権回収を専門とする会社がサービサーで、金融機関などが回収できない不良債権を買い取り、その後に、高いスキルと厳しい追及を持って債権を回収することを生業としています。
金融機関が債権譲渡をして、サービサーが債権者となると、債務者の立場としては、今後において厳しい追及をされると予想し、不安を抱かざるをえません。
しかし、しっかりと、するべきことをしておけば、サービサーは債務を消滅させてくれる女神様にもなる存在なのです。
平成11年2月にサービサー法が施行され、サービサーが業務を開始することにより、バブル崩壊以降停滞していた不良債権処理を飛躍的に進めたのは記憶に新しいところです。
当初は、サービサーも莫大な利益を得ることが出来ました。
僅かな金額で購入したポンカス債権を、譲渡を受けた額面を根拠にして、生活することさえ難しい債務者に高額の請求をしていたのです。
サービサーは債権回収を専門とする、ハイエナやハゲタカの様だというイメージが植え付けられ、無理をして資金を用意した債務者が少なくなかったのです。
ところが、バブル崩壊時の不良債権処理もピークを越えると、サービサーには厳しい経営環境になりました。
不良債権が減少すると共に、その質も変化し、債権回収が難しくなったのです。
さらに、サービサーの実体が認識され、その対応方法も知られる様になりましたから、利益を得るのが難しくなり経営を圧迫しました。
サービサーにとって冬の時代を迎え、経営を維持するために合併をしたり、倒産するサービサーまで出る始末です。
債権回収のプロが、債権回収をされるのですから、笑い話にもなりません。
その後、リーマンショックで持ち直したサービサー業界は、今は、落ち着いた環境になったと言えるでしょう。
財務的余力のあるサービサーが残り勢力を維持していますし、時代にあった高いスキルも身に付け、今後は安定的に推移していく業界だろうと思います。
そんな、債権回収の専門家で百戦錬磨のサービサーとの交渉は、どの様に対応をすればいいのでしょうか。
サービサーと和解できれば、債務額を一気に免除してもらえる可能性もあるのですから、ここはしっかりと対応すべき重要ポイントになります。
そして、サービサーとの交渉を有利に進め、その結果に満足を得るのは、決して難しいことではなく、幾つかのポイントを理解して対応をするだけの事なのです。
サービサーとの交渉方法についてのポイントを、簡単にご紹介したいと思います。
1.無い袖は振れない状況
サービサーとの交渉を有利に進めるには、『無い袖は振れない』状況が絶対条件であり、資産が残っていたり、債務者名で事業を継続している場合、交渉は難しくなります。
2.サービサーを理解する
『敵を知り 己を知れば 百戦危うからず』とは良くいったもので、サービサー全般についての知識,サービサー会社の傾向等,そして債務者としての自らの状況を把握したうえで、サービサーと交渉をしてください。
3.サービサーの土俵で交渉しない
サービサーの主導と都合で交渉を進められると、当然に交渉は不利な状況になりますので、こちらの都合の良い土俵で交渉をしてください。
4.サービサーの弱みを突く
交渉において、サービサーにも回避したい事がありますので、その点を突くことにより交渉を優位に進められる可能性があります。
5.裁判もいとわない
裁判や強制執行などの法的手続きで脅すのは債権者の常ですが、こんな脅しに屈する必要はなく、逆に利用するぐらいの気持ちで対応すべきです。
6.時間をかけて交渉をする
サービサーの債権回収にも目標と順序があり、その点を理解して交渉に時間をかければ、有利な結果を得られる環境となります。
7.一括和解を目指す
サービサーとの交渉においては、有利な条件で債務を免除してもらうことが目的であり、そのためには一括和解を選択すべきです。
以上が、サービサーとの和解交渉を有利に進めるポイントになります。
上手くいけば、債務額の3%以下の金額で和解できる可能性もありますので、ポイントをしっかり頭に入れて交渉をしてください。
次回のブログでは、上記7項目のポイントについて、より具体的にご説明をしたいと思います。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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