もう何年になるのでしょうか。
経営危機に陥り、四苦八苦しながら資金繰りの算段をし、経営を維持するために持てる力の全てを費やしていました。
30歳代の後半から40歳代前半にかけての、5年間ほどの期間、資金繰り対策で精神的に追い込まれながら、何とか経営危機を打開しようと前向きに努力したのです。
どうすればいいのか判らず、本屋に足を運んで関連する書籍を探したのですが、当時は経営危機打開や会社整理,債務整理に関する書籍は売っていません。
仕方なく、金融機関などの債権者の対応を知ろうと、債権回収に関する書籍を購入しました。 当初は、聞いたことも無いような難しい単語が並び、理解するどころか読むのさえ大変な状況です。
それでも、時間を掛けながら読み進むうちに、大きな流れは掴むことができるようになります。
何冊か読みこむと、債権回収の技術的なものはおおよそ理解できるようになりましたが、未だ何かが足りません。
多分、債権回収については、それなりの知識や技術が身に付いたはずなのですが、債権債務処理というテーマで考えると、まだ勉強不足の様なのです。
さらに、数冊の債権回収に関する書籍を、しっかりと読み込みました。
それでも、答えを見つけることはできません。
債権回収をするための方法については十分に理解できたのですが、じゃあ、債務者がどういう対応をすればいいのかという、求めている答えが見つかりません。
多分、金融機関の債権回収に関する、具体的な対応方法については理解出来たのでしょうが、それに対して、債務者として、どの様に対応すればいいのかが判らないのです。
そして、この答えは、とうとう自分で見つけることは出来ませんでした。
その答えを導いていただいたのが、私の師匠である小口先生なのです。
それは、けっして難しい事ではありませんが、目から鱗が落ちるという内容だったのです。
最近、私どものご相談者も、随分と知識を持った方が増えてきました。
会社の再生や経営危機の打開、そして債権債務処理に関する知識について、下手な専門家より詳しい玄人はだしの方も珍しくありません。
そんな方が、何故にご相談に来られるかというと、昔の私と同じで、机上の空論の中で答えを探そうするからでしょう。
知識は、あくまでも知識であり、そのまま現場で実践できるものではありません。
いくら知識があっても、それだけで実践は出来ませんし、実戦の経験が無いと、知識を有効に活用もできないというのが現実でしょう。
そして、この知識と実践のギャップを埋めるのが、専門家なのだと思います。
さまざまな展開を予想し、最後に債権者に残された手段に何があるのか、それを考えることにより、私の答えは導きだされました。
当然、今後の方向性により答えは変わってくるでしょうが、実践として残される最後の手段だけを見つめればよかったのです。
私の場合は、債権者の最後の手段は『差押』ということになり、差押への対応することにより答えが見いだせたのです。
答えを見つけて、債権債務の処理を断行できたのが、12年前になります。
この仕事を始めてからも12年になり、それ以来、多くの事例と向き合ってきましたが、未だに、理論と実践りギャップに振り回されている様に思います。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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