私は、ファクタリングというシステムが大嫌いであり、完全な否定論者です。
中小事業者の資金繰りを支援する健全な金融業者のような立場で、まるでホワイトナイトかの様に振舞い信用をさせて、異常に高額の利益(手数料)を得て、結果は中小事業者を地獄に陥れるというシステムがファクタリングなのです。
現実に、多くの事業者がファクタリングを勘違いして頼ってしまい市場から抹消されてきたのですが、往時の消費者金融よりも悪質なこのシステムが、政策的に具体的な制約も受けずに放置され、中小事業者の金融の一翼を担っているという現実が信じられません。
ところが、何の存在意義もないと思っていたファクタリングについて、知人の弁護士がある面白い事例を教えてくれましたのでご紹介をしたいと思います。
ファクタリングとは・・・中小事業者などの売掛債権(売上)を第三者に譲渡するなどして、資金を調達する方法のことです。
中小事業者の売掛金や受取手形などを、ファクタリング会社へ手数料を支払って、額面で譲渡して資金化します。
その後、譲渡されたファクタリング会社が、本来の債権回収業務をするというスキームになります。
すごく良いシステムのように思われますが、利息ではなくて手数料を払うという特徴があり、この手数料が非常に高額になるのです。
システム的に誤解され易いところが多く、しかも規制する制度もなく政府は放置しており、中小事業者にとっては極めてリスクの高い方法だといえるのです。
私は完全に否定論者であり、様々な機会に批判を展開してきました。
ところが、友人の弁護士さんから、ファクタリングの驚くべき活用方法を教えてもらいました。
債務者である中小事業者が金融事故になり、いつ債権者である金融関係会社から売掛金を差押えされても不思議ではない状況において、売掛金をファクタリングしたそうです。
ファクタリングにより、売掛金は債務者のものではなくなり、ファクタリング会社のものになったわけですから、債権者の金融関係会社は差押えができなくなりました。
しかも中小事業者は、ファクタリングの譲渡代金を得て、遅れている仕入れ先などの買掛金を支払うこともできました。
これは、我々にとっては、まさしく目からうろこの画期的な方法だといえます。
債権者に債権回収として差押えをされないために、債務者は様々な資産を差押えされないように保全しようとしますが、売掛金は最も保全対策の難しい資産だといえます。
その売掛金をファクタリングして譲渡し、所有権を変えて差押えできなくして、資金化も図るというのは、極めて有効な方法だとえるでしょう。
万が一の時には、十分に検討の価値のある方法ではないでしょうか。
ただし、実際は高利の借入と同じですから、継続しての多用は絶対に避けてください。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
↓
会社再生・経営危機打開・事業承継オンラインセミナーをご覧ください,
↓
ランキングです クリックして応援してください
↓
ランキングです クリックして応援してください
↓