どんなに立派に見える会社でも、いつなん時、倒産するか判りません・・・。
経営者がどれだけ優秀であろうとも、従業員が一生懸命に頑張って働いていたしとても、経営が破綻することは珍しくないのです。
過去の不況において、経営環境の悪化という外因により、様々な会社が突然に倒産をしてきました。
そして、今、過去に例を見ない様な不況に、なろうとしているのかもしれません。
『蟻の穴から堤も崩れる』ということわざがあります。
頑丈に作られた堤防でも、蟻の巣のような小さな穴があれば、それが原因で堤防が崩れることがあるという意味になります。
事業経営においても、少しの油断や過ちが、大きな失敗につながり損害を発生させることは珍しくありません。
たとえ小さな手違いや過ちであったとしても、油断することなく、しっかりと対応していくことが大事だという意味で捉えるべきことわざなのでしょう。
有名なことわざですから、多くの経営者は十分に認識をされていることだろうとは思います。
しかし、経営危機という特殊な環境では、その小さな手違いや過ちを、解決できないことが少なくありません。
その影響が、徐々に拡大するような状況になれば、経営者も不安を抱くことになってしまいます。
それは、答えの見つけられない不安ですから、経営にとって、大きな問題に発展することが少なくありません。
結果、最初は小さかった不安が、破綻にまでつながることが珍しくないのです。
この様な時、経営者は、どの様に対応すればいいのでしょうか。
何とかなると、難しく考えずに、前向きに捉えて対応しようとされる経営者がおられます。
それに反して、問題が発生すると、その原因を把握し答えを見つけない限り納得できない経営者も少なくありません。
この様な経営者は、子供の頃、随分と勉強ができたのだろうと思います。
中小企業の経営者に少なくないタイプなのですが、この様な生真面目な経営者は、経営危機での対応があまり得意ではないタイプだといえます。
経営危機に陥ると、様々な問題が混在する中で経営を維持しなければなりません。
売上や利益の確保,資金繰りの確保,金融機関や取引先との対応など、様々な問題が、同時に発生するのです。
そんな雑多な問題について、経営者は何らかの落し処を見つけて解決しなければなりません。
そんな状況で、それぞれ具体的に検証し、1つ1つ原因を究明して、納得したうえで答えを出そうとして上手くいくでしょうか。
経営危機で、経営者にそんな余裕はありません・・・。
簡単に解決できる問題でもなく、1つ1つ具体的に対応していくことなどほぼ不可能ですから、経営者は焦りの中で言い知れぬ不安を覚えることになります。
最初は、小さな不安も、時間の経過と展開の不透明さの中で、徐々に大きくなっていくでしょう。
そして、生真面目な経営者は、不安を抱えきれなくなってしまいます。
その結果、経営者の責任を無理に果たそうとされて、その場凌ぎの、最悪の選択をされてしまうことが少なくないのです。
経営に不安を感じたら、難しく考え過ぎないようにすることも大事なのです。
最善と思われる最低限の対応は、当然に不可欠ですが、それは手続きとして処理するということになります。
精神的に抱え込んで、解決しようとするものではありません。
雑多な問題については、ある程度割り切って捉えてみたり、容認して前向きに取り組むような姿勢が求められるのではないでしょうか。
場合によれば、一時的に問題を棚上げすることも必要なのかもしれません。
経営危機は、極めて特殊な環境であり、ほとんどの経営者が対応すべき知識をお持ちではありません。
そんな状況で、難しく考え過ぎても意味がありません。
ちょっと馬鹿になって、ご自分に都合よく捉えて取り組んでみてください。
厳しい環境でこそ、ポジティブに取組むことのできる経営者が、不安をなくして良い結果を得ることができるのだと思います。
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