信用保証協会に代位弁済された後、債務者としてどの様な追及を受けるのでしょうか。
生活さえも厳しい状況ですが、頑張ってできるだけ返済をしようと思います。
事業も、建て直そうと努力はしていますが、簡単ではないでしょう。
こんな状況でも、信用保証協会は諦めずに、厳しく債権を回収しようと追及を続けてくるのでしょうか?
信用保証協会の保証付き融資について、返済が厳しくなったので銀行に返済猶予をしてもらいました。
資金繰りの厳しい状況の中で、高額の1年分の保証料を捻出してまで取組んだのですが、利息の支払さえ難しくなってしまいました。
3カ月間、元本返済は当然のこと利息の支払さえ出来なくなり、期限の利益の喪失をして代位弁済をされ、信用保証協会が求償権を持って債権者となったのです。
その後、信用保証協会から返済を迫られ、担保になっていた不動産は処分され、継続しようとした事業も廃業に近い状況になっています。
それでも、信用保証協会は残債についての請求をしてきますが、とても払える様な状況ではありません。
こんな状況であれば、今後どうなっていくのか、不安になるのは当たり前のことでしょう。
まず、必要のない不安を抱かないため、そして無駄な期待や手間暇を掛けないために、しっかりと正しい現状認識をしてください。
そのためには、代位弁済をされたという現実を、理解し直す必要があるでしょう。
金融機関からの借入金を弁済できないから、保証している信用保証協会に代位弁済をされたのです。
経営的に赤字であり、元本どころか利息さえも支払えず、資金繰りが破綻したという現実において代位弁済がなされました。
しかも、代位弁済前には期限の利益の喪失をし、事業の信用も大きく失墜しており、新たな借り入れなどまず不可能であろうという状況に追いやれています。
廃業をしているなら当然ですが、事業を継続していたとしても、こんな状況ならば信用保証協会への弁済は極めて難しいのではないでしょうか。
中には、事業が改善して正常返済に戻せたり、担保不動産を処分するなどして完済が出来た債務者もおられるでしょうが、ごく僅かだと思います。
正確な数字は判りませんが、多くの場合は、いつまでたっても返済できないどころか、遅延損害金を考えれば債務総額は日々増加しているのではないでしょうか。
精一杯の弁済をしても、債務はほとんど減少しないのですから、信用保証協会とは、長いお付き合いするしかないということになるのです。
民間の金融機関は、債権放棄や債権譲渡を活用して、早い段階で債権回収の手続きを完了させることが可能です。
しかし、日本政策金融公庫や信用保証協会は公的な資金を活用しており、制度的に債権放棄や債権譲渡が出来ないというのが基本です。
したがって、完済するまで、長いお付き合いとなってしまうのです。
それでも、昔とは違い、現在の信用保証協会の対応として、物理的に弁済の難しい債務者に対して、いつまでも厳しい追及を続けるというものではありません。
最近は、債務者の状況を確認し、それに合わせた債権回収姿勢を見せるように変化をしています。
また、代位弁済後の時間の経過と共に、債権回収姿勢が緩むという傾向は以前から見受けられます。
定期的に届く支払督促の通知も、間隔が長くなり、信用保証協会の存在を忘れるほどになるかもしれません。
ただし、時効が中断したままで5年を迎えそうになると、信用保証協会は突然に厳しい姿勢を見せ、時効の中断に取組んできます。
承認である支払や債務承認,請求である裁判等により、時効を中断しようとするのですが、この時は代位弁済直後のような対応に戻るといえるでしょう。
それでも、5年を迎える時効の中断の作業を乗り切れば、また対応は緩和されたものになります。
その後、さらに対応は緩くなり、信用保証協会から暗黙の和解を持ち出してきたり、時効の完成を容認したりすることさえ見受けられるのです。
自然な流れで、債権債務は消滅に近い形態になるということなのでしょう。
代位弁済後、特殊な状況において、イレギュラーな対応をとられることもあります。
まず、頑張って事業を継続している債務者の場合、資金が回っている訳ですから、信用保証協会は簡単に債権回収を諦めてはくれません。
毎年、弁済額について交渉をすることになりますが、利益を出しておれば、返済額の増額要求は厳しいものになるでしょう。
あまり黒字を出さず、少額の弁済を継続するという対応になるのでしょうか。
信用保証協会の担当に、債務者自身や事業,資産の所在などで疑われている場合は厄介です。
厳しい弁済を要求されるのは当然のこと、自宅を訪問したりなどして調査も実施してきます。
調査により、何か得るものがあれば厳しい追及をしてきますし、何もなくても鬱陶しいものですから、早い段階から誠意を見せ続けておいてください。
信用保証協会の担当者が代われば、突然に対応が厳しくなったり、優しくなったりすることが珍しくありません。
債権回収の基本的な対応は担当者によって変わる可能性があり、新任の担当者はゼロからの視点で見直したりしますので、このタイミングは要注意です。
新任の担当者から連絡があれば、迅速に対応し、精一杯の誠意を見せながら、厳しい環境を説明して協力を仰ぐように努力してください。
信用保証協会との対応を、全く放置される債務者も少なくありません。
これも方法なのかもしれませんが、連絡が取れなければ、信用保証協会は色々と調査をしることになります。
結果、資産の所在や、収入などが把握され、債権回収に充てられてしまうかもしれませんし、何よりも担当者の感情を悪化させることになります。
できれば、前向きに信用保証協会とは向かい合うべきだと思います。
代位弁済後、時間の経過とともに、信用保証協会の対応は様々に薄くなってきますから、それほど難しく考えられる必要はないと思います。
何よりも、遠くない将来において、信用保証協会の債権回収に関わる制度が変化し、債権放棄などが手続きとして認められるようになるのではないでしょうか。
いずれ、時間が解決してくれますので、長い目で見て対応するしかありません。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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