資金繰りに翻弄されていた頃、明日に期待をつなぐために、小さな庭で家庭菜園を始めました。
最初は、一粒の種まきから始まり、この実が成るまでは、絶対に諦めることなく頑張ろうという、私にとっての道しるべだったのでしょうか。
経営危機を打開することが出来てからも、明日への希望と感謝、そして、四季の魅力を忘れないようにと、趣味として家庭菜園を続け、今年で17年にもなります。
そして、とうとう、趣味が高じて安納芋焼酎まで造ってしまいました。
家庭菜園をしている畑は、奈良市東部山間の阪原町で、奈良市街から車で僅か20分ほどに広がるのどかな日本の風景の中にあります。
農家を営む友人から約三百坪の畑をお借りし、毎週日曜日に数名の仲間たちと集い耕作をしています。
その畑で、安納芋を初めて作ったのは3年前で、その美味しさには驚かされました。
火を通すだけで、まるでスイーツの様な美味しさのサツマイモが、なんと簡単に出来ることでしょうか。
翌年からは、この美味しさを目的に、徐々に耕作数は増えていきます。
そして、昨年は、なんと1000苗の安納芋を植え付けることになったのです。
奈良市は、東大寺や春日大社などに代表される歴史的観光都市ですが、市街化地域は僅かな面積しかありません。
ほとんどは、山深い地域であり、その開発や活用が奈良市にとっての喫緊の課題になっています。
地域創生が叫ばれる昨今ですから、奈良市も行政として積極的に取り組むべき重要なテーマなのです。
ところが、行政はほとんど興味を示さず、全く機能していないのが現実だといえます。
現市長が、凄く変な方で、対応すべき部署を廃止したり、予算をカットしたりと、東部山間の振興に対して行政として対応をしようしないのです。
そんな奈良市の消極的すぎる姿勢に、このままでは地域経済が破綻すると、地元民が危機感を持つのは当然の流れでしょう。
そして、その危機感が、安納芋焼酎につながることになるのです。
地域おこしとして、何かを造り出そうと話をしたのは、枯葉で焼いた採れたての安納芋を食べながらの時でした。
美味しい安納芋に舌鼓を打ちながらですから、安納芋を作ろうと決まるまで時間はかからず、さらに加工して焼酎にしようという流れに誰も反対はしません。
そこまで決まると、次からの展開に悩むことはありません。
山間の、農業を中心とした地域起こしを目的として、まずは『奈良市東部振興協議会』を設立しました。
そして、その協議会を主体として、植え付けた1000本の苗から育て収穫した安納芋を原料に、八木酒造株式会社様にお願いして安納芋焼酎『かえりばさ』を製造したのです。
商品として出来上がってきたのが、下の写真になります。
自画自賛になりますが、これが、なかなか美味しいのです。
安納芋が原料ですので、ほのかな甘みが口に残るフルーティーな味わいとなっており、芋焼酎が苦手な方でもお口にも合うのではないでしょうか。
特に、若い方や、女性には喜ばれる飲み口だと思います。
商品名は『かえりばさ』です。
柳生街道を、奈良市街から柳生に向かう途中、蛍で有名な白砂川の谷から柳生の入口手前にある谷へと向かう峠があり、その峠をかえりばさ峠(阪原峠)と呼んでいます。
その昔、阪原の村から柳生の村に嫁ごうとする花嫁は、必ずこのかえりばさ峠で振り返り、生まれ育った村を目に焼き付けて、新しい生活へ心を切り替えたと言われています。
『かえりばさ』とは、過去に感謝し、期待に満ちた新しいスタートをきるという意味になるのでしょうか。
奈良市東部振興協議会としては、地域おこしのテーマを『かえりばさ』として、これから生産する農作物や特産品に『かえりばさ』名を付与し、ブランディングを図っていきたいと考えています。
そして、その第1号が、安納芋焼酎『かえりばさ』なのです。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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