地域性の出る債務処理・・・


 

えっ・・・、そんな話、聞いてませんが・・・。

今頃、そんなお話をしていただいても・・・。

この段階になって、次から次へと、新たな情報が出てきて驚かされます。

もっと早くその情報をいただいておれば、違う対応も出来たかもしれませんが、今となっては遅すぎるのです。

 

我々の仕事は、ご相談者の正しい全体像を、如何に早く確認するかが大事になります。

経営危機においては、次の展開を予想して効果的な対策を実施するために、まず、具体的な正しい状況を知る必要があるのです。

しかし、これが簡単な様で簡単ではありません。

ご相談者は、簡単に胸裏を開いてお話しいただけることが少ないのです。

経営危機という、ある意味、経営者としての恥部についてご相談をいただく訳であり、本来なら知られたくもない情報になりますから仕方がないとも思えます。

だからといって、正しい状況がつかめなければ、我々も仕事になりませんから色んな努力をしています。

開業当初は、そんな意識やテクニックもなく、随分と慌てたこともありますし苦労もしましたが、ご相談が増え、経験を積むにつれて、ご相談者が早い段階で本音をお話ししていただける様になってきました。

私の場合は、大阪弁丸出しの笑顔とバラエティ的な会話をベースにした対応姿勢になるのでしょうか。

ご相談者が、出来るだけリラックスをしていただき、心を開いてお話していただけるようにと、堅い言葉や難しい表現を使わず、初対面でも友達言葉の様な大阪弁を使うのです。

これが、案外と効果があり、ご相談者も心許していただき易くなります。

よく、大阪弁と河内弁を混同される方がおられますが、ガラの悪い表現になるのは河内弁であり、大阪弁は商売人が使う柔らかい濁した表現になります。

なかなか言えない様な厳しい内容でも、大阪弁では濁した曖昧な表現になりますから、ストレートにご相談者に伝えることもできて便利でもあります。

そして、大阪だけではなく、地方のご相談者にも、面白いのか珍しいのか判りませんが、大阪弁の対応は歓迎をされる様なのです。

 

最近は、名古屋から東海、そして首都圏からのご相談も多く、顧問先も随分と増えてきました。

名古屋と東京を結ぶ東海ベルト地帯で、大阪には厳しい目を向ける地域ですが、この地域でも大阪弁については喜ばれます。

以前は、標準語で対応するようにしていたのですが、熱くなると大阪弁を使ってしまい、それがこの地域でも予想外に受けました。

大阪弁で熱く語る私が余程珍しいのか、笑顔で話を聞いていただけるようになり、親しくしていただくのに時間が掛からなくなりますから、こんな有難いことはありません。

しかし、それで早い段階で心を許していただけるようにはなるのですが、本音の話をしていただくということとは違います。

大阪を中心とした関西人は、心を許せばストレートに本音の話をしていただけるようになります。

関西人は、割と早い段階で、経営者としての無駄なプライドなど捨てさり、目的のためにぶっちゃけた話をしていただけることが多いのです。

ところが、関西から東に向かい、特に東京に近付くにつれ、本音の話を簡単にしていただけなくなる傾向があります。

随分と時間をかけ、親しくもなって心を許していただけたと思っても、本音の話をするのとは別の様で、冒頭の様に、後から後から新たな情報が提供されることが珍しくないのです。

首都圏の経営者であるという誇りなのか、簡単にプライドを捨てることが出来ないのか、本当の姿を晒すことには、最後まで抵抗があるように思います。

これは、地域性で仕方がないのかもしれません。

しかし、本音の話や本当の姿をお伝えいただくことが、ご相談をいただいた目的を達成するためには、必要不可欠なことだと思います。

 

経営危機での経営者のプライドとは、つまらぬ見栄を張ることではなく、明日のために正しい情報を開示する勇気ではないでしょうか。

事業を維持するために、大事な関係者を守るためにも、出来るだけ早く、適切な対応をするために正しい姿勢を見せるのが経営者の務めだといえます。

その勇気があれば、結果も、全く違ったものになるのではないでしょうか。

 

 

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