金融に関する専門用語は、普段は耳にする事もない言葉が少なくありません。
特に、資金繰り対策や債権債務処理などの経営危機に絡む場面で使う言葉は、聞いても意味さえ判らない様な難しい言葉が沢山あります。
経営危機の打開に取組む様になると、最初の頃は、そんな難しい言葉を使われても判らずに戸惑っていても、いずれは、自然と口にする言葉なってくるでしょう。
専門用語を当たり前の様に使うようになるのですが、実は、これは大問題になる可能性があるのです。
期限の利益の喪失や代位弁済,さらには債権譲渡や詐害行為などといった言葉を、耳にされたことがあるでしょうか。
中小零細企業の経営者でも、こんな言葉を耳にされたことのある方は少なく、意味を理解されている方などほとんどおられないことだと思います。
それぞれの言葉の意味を、ここでご説明はいたしませんが、これらの言葉は、経営危機を打開しようという場面においては、当たり前のように使われる言葉の代表格です。
したがって、最低限、知っておかなければならない言葉だともいえます。
金融機関の担当者、特に経験の浅い若手の行員などは、この様な難しい言葉を、さりげなく使ってくることがあります。
ある意味、脅しで使ってくるのでしょうが、その意味が判らなければ、我々債務者としては、圧力を感じるネガティブな意味合いでしか受け止められません。
深い意味は判らなくても、このままでは大変なことになってしまうのでは・・・といった様に捉えてしまうのです。
そうなると、その交渉は、相手に主導権を握られてしまうことになります。
そうならないために、できれば、交渉の前には、知識として認識しておいていただきたい言葉なのです。
ただ、この様な言葉は、意味を理解していても、交渉時に口にする事は、絶対に避けるべきです。
金融機関と、返済や支払に関する猶予の交渉時において、この様な言葉使えば、担当の行員はどう思うでしょうか。
例えば、『金利を2回止めたぐらいでは、期限の利益の喪失はせず、保証協会に代位弁済はされませんよね・・・? 』
この会話は、債権債務処理に関する専門用語を使っていますし、内容についても専門的であり、とても普通の経営者が知っている言葉ではありません。
この言葉を聞いた金融機関の担当者は、間違いなく疑心暗鬼になってしまいます。
なぜ、こんな専門的なことを知っているのか・・・という疑問を抱き、随分と勉強をして何か良からぬことでも考えているのでは・・・という不安を持ってしまうでしょう。
そうなると、金融機関にいらぬ警戒をされて、事をスムーズに進めるのが困難になってしまいます。
こんな場面で、知識を振りまわせば、マイナスにしかならないのです。
たとえ、知識を十分に持っていても、馬鹿正直になって何も知らないふりをする・・・・これが、交渉をスムーズに進める秘訣だと思います。
交渉相手の言うがままになるというのではなく、知らないことを素直に表現し、相手に教えを請う形で交渉を理解し進めてみてください。
こいつは何も知らないし、悪いことはできないなと相手に思わせることで、対応は緩み交渉も有利に進めることが可能になるのです。
知ったかぶりなどは絶対にせず、何も知らないふりをして、馬鹿な奴だと思わせるぐらいが丁度良いのでしょう。
こんな場面で、難しい専門用語を使うのは、当然に厳禁です。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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