経営危機での兄弟関係・・・


兄弟といのうは、難しい関係です。

子供の頃は、喧嘩をしても仲の良い兄弟です。

大人になっても、まだ若くて独身の頃は、一緒に育った頃のまま関係で、大きな問題などありません。

ところが、結婚して家庭を持ち、子供でも生まれると、その関係には変化が見られるようになるのです。

大人になって、別々の家庭を持っても、事業が健全な時は問題ありません。

ところが、何か問題が発生すると、昔の様に簡単には処理が出来なくなることがあるのです、

その代表的な事例は、相続の時ではないでしょうか。

子供の頃、あれほど仲の良かった兄弟が、相続内容について大揉めして、縁が切れてしまう事例なとは珍しくもありません。

綺麗な表現をすれば、お互いに家庭があり、兄弟の関係以上に護るべきものがあるために、それなりの主張をして揉めてしまうのでしょう。

具体的な表現をすれば、配偶者である奥さん等が、欲を膨らませて、口を挟むからややこしくなり、収拾が付かなくなるということなのでしょう。

こういう傾向が、経営危機の場面でも当たり前のように見られます。

片方が経営に関与していない場合においても、たしかに、兄弟ですから、全く対応をしないというのは少ないと思います。

しかし、兄弟が一体となって、経営危機に対応をしようとするような事例はほとんど見受けられません。

一定のラインを超えてまで、関わろうとしないということが多く、場合によれば損得で判断をしているような事例も珍しくなく、昔の様な頼りになる兄弟ではないのです

親戚にも、同じ様なことが言えますが、特にお金を借りている場合などは、問題はややこしくなります。

経営危機に陥り資金繰りが悪化すると、金融機関等は貸してくれなくなり、当座の資金不足を兄弟や親戚からの借金に頼ろうとする経営者は少なくありません。

金融機関と違い、兄弟や親戚にそんな余力のある人は少ないでしょうが、頼まれて仕方なく精一杯の資金を融通されるのです。

しかし、その資金が、約束通りスムーズに返済される可能性は低いでしょう。

兄弟や親戚から、資金繰りを確保するために資金を借りるというのは、経営においては末期症状だといえます。

そして、その状況で借りた資金は、まず、返せなくなる資金だということになります。

現実的に、約束が守られずに返済が滞ると、当然に今までの関係は崩壊し、疎遠になるというか、相手にされなくなってしまいます。

それが、たとえ兄弟であろうともということなのです。

会社を整理したり、借金を整理するとき、この借金だけはどんなことをしても返済したいと主張される方は少なくありません。

本来、借金の返済に差をつけるのは駄目なのですが、どうしても返済しなければならいという借金は存在します。

今後、生きていくために、どうしても綺麗にしておかなければならない借金のことで、親しい友人や知人,そして兄弟や親戚からの借金がその対象になるでしょう。

これからの人生おいて、絶対に必要な人達だから、なんとしても借金を返す必要があるのです。

しかし、会社を整理する様な状況において、返済するというのは生半可なことではありません。

今までの事業を失い、収入も喪失しているのですから、気持ちは焦っても成果を出すのは極めて難しいといえます。

本来は、最初から、借りてはいけない人たちなのです。

そんな大事な人達から、借金をしようという状況は、現状のままでの事業継続を諦めるタイミングなのかもしれません。

 

 

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