遅延損害金と元本返済・・・


 

今も、返済を続けておられます。

 

経営は、相変わらず厳しい状況だが、借りたお金は返済しなければと頑張っておられるのです。

 

しかし、この無理な返済に、果たして意味があるのでしょうか。

 

これだけ頑張って返済しても、負債としては増え続けているのです・・・。

 

 

既に、信用保証協会の代位弁済が実行されている債務です。

 

3年前に、都市銀行からの信用保証協会の保証付き融資が期限の利益の喪失をしました。

 

その後すく、保証していた信用保証協会に代位弁済され、求償権として請求されるようになったのです。

 

交渉により、毎月、信用保証協会に20万円の返済をするようになりました。

 

経営している事業は規模を縮小して、現在も何とか継続していますが、本来ならば、毎月20万円も支払えるような楽な状況ではありません。

 

それでも、経営者は、自分の取り分を抑えるなど様々に頑張って、優先的に支払い続けておられるのですから立派だと思います。

 

 

 

代位弁済された時の負債額は約7800万円にのぼりました。

 

それから3年間、毎月20万円の弁済を続けてこられたのですが、現在の負債額は、なんと1億円を超えているのです・・・・?

 

毎月、無理して弁済を続けているのに、負債額は大幅に増えてしまっています。

 

いったい、どういうことなのでしょうか。

 

負債が増えた理由は、遅延損害金になります。

 

遅延損害金とは、借りた条件通りに返済できなかった場合に発生する利息のことで、一般的な利息よりも高利になるのが一般的です。

 

消費者金融等では、20%になるのも珍しくなく、銀行などの金融機関でも14%程度の高利が多いようです。

 

信用保証協会の場合でも、元本に対して、年間14%の利息が付くということになり、年間で、遅延損害金以上の弁済をしないと、負債額は増えるということになってしまうのです。

 

 

たとえば、7800万円の元本の場合であれば、1年間で1092万円の遅延損害金になるので、これ以上の弁済をしないと負債総額は増えるということになります。

 

ということは、毎月20万円で、年間240万円の弁済が、いったいどういう意味があるのかということになるのです。

 

たしかに、借りたお金を返済するという道義的責任について、少しでも果たすことになるでしょうが、結果として負債は増え続けているということなのです。

 

厳しい経営環境の中で、無理して弁済を続けていることがどういう意味を持つのか私は疑問です。

 

 

遅延損害金について、信用保証協会に明確な処理方針があれば考えることもできるかもしれません。

 

たとえば、前向きに元本を弁済する姿勢があれば、遅延損害金は免除するなどの規定があれば、前向きに弁済に取り組めるかもしれません。

 

しかし、信用保証協会は、遅延損害金の処理については、曖昧な表現をすることが多いのです。

 

元本の返済を優先する最中には、さも遅延損害金は免除する様な表現を使うことがあります。

 

しかし、元本を返済すれば、平気で遅延損害金を請求したりもするのです。

 

この点を改善すれば、債権者である信用保証協会も、債務者である我々も、対応は前向きになり良い結果が得られるようになるのではないでしょうか・・・。

 

債権債務処理の場面で、通り一遍な杓子定規な話は意味がありません。

 

 

 

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