手の平を返した人達・・・


 

『 手の平を返す 』という言葉をご存知だと思います。

 

言葉や態度が、それまでとはガラリと変わることを意味し、否定的やネガティブな場面で活用されます。

そして、経営危機の場面においては、この言葉を、経営者は散々に味わうことになります。

 

それまで、健全で順調であった経営が、行き詰まり悪化し、今後の展開が不安視される様な状況になると、会社や経営者を取り巻く環境は劣化していくものです。

 

健全経営時は、金融機関や仕入先などの関係者は、会社や経営者に対して、好意的で前向きな対応してくれるでしょう。

 

それにより、利益を得ることができますから、商売として当然の事です。

 

ところが、経営危機に陥って、信用不安が流れると、その対応は一変します。

 

利益を得るどころか、損失を発生させる可能性があるのです。

 

貸付金や売掛金等の債権を、回収出来なくなるリスクが発生すれば、対応が変わって当たり前なのです。

 

そして、そのリスクが現実のものとなると、経営者は『手の平を返される』という経験を味わうことになるのです。

 

 

 

この『 手の平を返す 』という対応は、全ての債権者に見られます。

 

債権者どころか、身内にでも起こりうることなのです。

 

 

金融機関では、昔は住友銀行が『手の平を返す』銀行だとよく言われていました。

 

貸付先が経営危機に陥ると、それまでのお付き合いや人間関係・情などは一切考慮せず、自行の損失回避のためだけに対応を変化させるのです。

 

新規融資を断るなどは当たり前、貸付金の引き上げや貸し剥がしをしたりと情け容赦はありません。

 

晴れの日に傘を貸して、雨の日には傘を取り上げるということで、これは、昔の住友銀行だけに限ったことではなく、全ての民間金融機関に共通していることなのです。

 

そして、その傾向は、大手金融機関ほど顕著にもなります。

 

 

仕入先や外注先などの関係者にも、『手の平を返す』という行為は見られます。

 

金融機関ほど露骨ではありませんが、信用不安を察知すると、与信面から売掛金という債権を保全するための対策を実施してくるでしょう。

 

取引継続を前提とした担保や保証人の確保や、取引枠の設定等が代表的な対応になります。

 

さらに与信が下がると、前金での決済を条件にしたり、取引停止という結論も存在するでしょう。

 

 

従業員も債権者ですから、勤務している会社の信用不安が流れると、手の平を返した対応をとることがあります。

 

特に、給与が遅配する様な状況になると、今後の人生に不安を覚えて転職することなどは珍しくもありません。

 

組合などが絡み、労働争議に発展するという厄介な状況追い込まれることさえあるのです。

 

 

 

債権者ではない得意先や、経営者の身内でも、『手の平を返す』ことがあります。

 

得意先に対しては、信用不安は直接に関係ないように見えますが、商品提供の面で不安が発生します。

 

安定的に商品を確保することができなくなれば、得意先も営業に影響しますから、商品確保に問題が発生する可能性により、取引の見直しをしてくることがあるのです。

 

結果、突然に取引停止ということも、現実として存在します。

 

また、経営者の身内、夫人についても『手の平を返す』事例は存在します。

 

経営が順調な時は、散々に贅沢な生活をさせてもらっていたのに、経営危機に陥って生活費の確保もままならない状況になると、離婚だと騒ぎたてられるのです。

 

経営者夫婦が、一体となって、経営危機に取り組まなければならない状況なはずなのにです。

 

 

 

これらは、全て『手の平を返す』という事例になります。

 

そう考えると、中小零細企業の経営者というのは、本当に大変な立場ですね。

 

最終的に。手の平を返されるのは、経営者そのものなのですから。

 

実際、過去に起こった『手の平を返す』という悲しい事例について、今後、具体的に確認しご紹介をしてみようと思います。

 

 

 

  詳しい内容は、ホームページをご覧ください,

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