信用保証協会への不信・・・


信用保証協会は、摩訶不思議な組織です。 その存在意義やポジショニングを考えると、中小零細企業の味方だとしか捉えられません。
中小零細企業における、金融の円滑化を図ることを目的として設立されて運営をされていますから、中小零細企業の資金繰りを支援する組織であることは間違いないでしょう。
ところが、その保証する債務がについて、不良債権化する可能性が出てくると態度は豹変してしまいます。 単なる金貸しの、債権回収屋になってしまい、中小零細企業と正面から向かい合う敵となってしまうのです。

そうなると、債務者である中小零細企業の事業の維持や経営者の生活など関係ありませんし、何が適切な対応なのかさえも顧みることはなくなります。 信用保証協会の担当者は、ただ債権回収という行為だけを優先し、国民の税金を預かって運営している事実なども忘れてしまうのでしょう。 たとえ大損をする事が判っていても、自分に責任が振りかからないように、マニュアル通りの債権回収をしてきます。 ある意味、現状において、もっとも強引で不条理な取り立てをする債権回収屋は、信用保証協会なのかもしれません。 先日、信用保証協会を健全化するために、長年に亘り地道な活動を展開されている経営者が、弊社をご訪問いただきました。 以前にもブログでご紹介をさせていただいた事がありますが、金融機関と信用保証協会に図られ、返済が滞ってもいなかったのに強引に金融事故にされ、代位弁済した信用保証協会から非人道的な取り立てを受け、自宅等の資産は処分されて事業も破綻に追い込まれたのです。 返済猶予もしていない健全な経営状況であったのに、金融機関と信用保証協会の指導の通りにして、それまでの人生を全て失うという悲惨な経験をされた方です。 お名前は福田さんとおっしゃいますが、この経験を踏み台に、中小零細企業の経営者が同じ様な境遇に遭遇されないように、今まで地道に活動を続けてこられました。 そして、その活動を全国規模で展開し、具体的な活動とするために、NPO(特定非営利法人)『信用回復を応援する会』を立ち上げるというお話でした。 信用保証協会の姿勢を正し、中小零細企業への不条理な対応を無くすという設立趣旨には、私も大いに賛同するところですので、無条件で前向きな協力を申し入れさせていただきました。 この仕事を始めて12年になり、多くの信用保証協会と中小零細企業の対応をみてきました。 筋の通った納得出来る対応も少なくありませんが、勘違いした強引で非人道的な対応をしてくることも珍しくありません。 信用保証協会との対応は、担当者に左右されるところが大きく、担当者次第で展開が変わってしまいますから、人間性に劣り能力の低い担当者に当たれば無茶苦茶にされてしまいます。 強引に事業用不動産の処分を迫られ、破綻に追い込まれた様な事例は珍しくもありません・・・。 今まで、僅かばかりでも、定期的に毎月弁済していたのに、それさえも破綻すれば回収できなくなることも判らないのです。 担保不動産の任意売却を希望したのに、強引に競売に持って行かれることなどは頻繁に目にします・・・。 結果、多くの債権回収が出来ればいいのですが、間違いなく大幅に少ない額しか回収を出来ない事が判っていながら、同じことを繰り返し税金の無駄遣いするのです。 代位弁済後、連帯保証人の所有不動産を担保入れさせ、その給与から多額の回収を実行していた事例もあります・・・。 その真面目な連帯保証人さんは、生活に困窮し破産を選択するしかなくなり、一家離散をされました。 この様な事例は、並べればキリが無いほど沢山存在します。 そして、多くの経営者は、そんなことなど露知らず、信用保証協会と対応をされているのです。 連帯保証人という非人道的な制度が、民間の任意団体の活動がベースとなって根本的に見直された事を考えれば、信用保証協会に対してもこの様な民間の任意団体の活動は効果的でしょう。 民間の金融機関が、能動的な与信能力を喪失させ、信用保証協会の保証がなければ融資さえ出来ないような環境です。 信用保証協会が、実質的に、中小零細企業の経営権を握っているようなものですから、常に正常に機能しているのか監視をし、その姿勢を問い続けるポジションが必要だと思います。 福田さんの活動が、そういう機能に発展される事を祈念し、出来る限りのご協力をさせていただきたいと思います。

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