究極の経営判断・・・

  『絶対に、諦める必要はない!』というのは、私が全てのご相談者にお願いすることです。

『諦めることも大事・・・』、これも、ご相談者にアドバイスをさせていただく言葉です。

全く相反する、この2つの言葉ですが、経営危機という局面では、どちらも重要なキーワードになります。

そして、この2つの言葉を整合性をもって活用し、経営危機の打開に取組むことが大事なのです。

最近の私のブログを読んでいただいた方から、厳しい叱責をいただきました。

主張する内容がバラバラで、何を選択すればいいのか判らなくなるというお叱りだったのですが、それが、この2つの相反するキーワードのことでした。

『絶対に、諦める必要はない!』と主張しながら、『諦めることも大事・・・』などという真反対のアドバイスをするのですから、単純に考えればそのように捉えられても仕方がないのかもしれません。

内容を具体的に読んでいただければ、意図することはご理解いただけるはずだと思ったのですが、どうやらご説明不足だったようですので、あらためてこの意味について触れさせていただきます。

『絶対に、諦めるは必要はない!』というのは、2つの言葉に関わります。

1つは、「何もしないのに・・・」という言葉になります。

資金繰りが悪化して経営危機に陥った時、正確な経営状況の把握さえ出来ていないのに今後の判断をしようとされていたり、具体的に資金繰り対策や経営改善に取組んでもいないのに究極の選択しようとされている場面においてです。

具体的な対応を何もしてないのに、この段階で、絶対に諦める必要はないということになります。

未経験の経営危機場面では、不安により気持ちが弱くなり、訳もなく全てを投げ出そうとされる経営者が少なくありません。

そんな経営者に伝える言葉が、『絶対に、諦める必要はない!』ということです。

もう1つは、「人生は・・・」という言葉に絡みます。

経営状況の悪化が著しく、経営改善も期待できず事業継続が不可能な場面においても、経営者の人生は絶対に諦めるなという意味で使っています。

経営する事業が破綻しても、経営者の人生が終わる訳ではなく、これからも生活を続けなければなりません。

そして、生活を維持して、人生の再生を果たすことができれば、新たな事業への取り組みも可能となるのですから、人生は『絶対に諦める必要などはない』ということです。

相反する『諦めることも大事・・・』という言葉は、正しい経営状況の把握を前提にしています。

既に、事業は破綻状況なのに、何とかなるという勘違いにより、今日の継続だけの努力をされる経営者は珍しくありません。

今日の資金さえあれば、この危機を乗り越えられるという考えで、なけなしの資金を注ぎ込んだり、高利からの借入をして、この場を凌ごうとされるのです。

今日を乗り切っても、明日は更に厳しくなるという経営状況なのに、明日のことなど見ようともせずに今日のためだけに、無茶をされ貴重な資金を無駄にされるのです。

当然、状況は、日々、悪化をするしかありません。

こんな時に、『諦めることも大事・・・』ということになるのです。

冷静に経営状況を分析し、継続が難しいという判断が出来るのならば、出来るだけ早く事業の継続を諦めることも必要なのです。

経営危機での判断は、色々に考慮をすることがあり難しいものです。

そして、その判断は、経営者を含む関係者の今後を大きく左右してしまいますから、慎重にしなければなりませんが、その基準は冷静な状況認識ということになるでしょう。

現在の経営状況について、今後の展開の可能性について、専門家などの第3者の知識も借りながら、冷静に認識したうえで、今後の可能性を探り、方向性を決定づけることが大事なのです。

『絶対に、諦める必要はない!』という強い気持ちを持って、冷静な『諦めることも大事・・・』という意思も腹蔵して取組んでください。

 

 

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