驚く様な酷い決算書を、経営者から見せられることが珍しくありません。
私にご相談に来られるのですから、酷い内容なのは不思議でもありませんが、よくぞここまで放っていたなと驚かされるのです。
随分と以前から、財務的な問題が発生していたのに、今まで放置していたために著しく悪化をしてしまったのです。
顧問の税理士さんは、問題がここまで大きくなるまで、何故に何の指摘もされなかったのでしょうか。
私は、父親と兄が税理士だったせいか、ご相談者のお話をお伺いしながら、税理士さんがどの様に関与をされてきたのかを、客観的に探ってしまう癖があります。
興味からだけではなく、中小企業の経営にとって、税理士は極めて大きな存在になるからだと思います。
税理士は、経営や業績を直接的に左右するほどの存在であり、税理士次第で会社の生死が決まるといっても過言ではないでしょう。
中小企業の経営者にとって、税理士は日常経営における唯一無二の相談者であり、財務的な指導者でもあるのです。
こういう事実を、税理士にはしっかりと認識をしてもらい、経営者に何を求められ、何をしなければならないかという事を理解していただきたいのです。
そんなのは、税理士として当然だと思われる方が多いのでしょう。
しかし、実際には、そんな税理士の先生とはなかなかお目にかかれません。
特に、私の所にご相談に来られるご相談者の顧問税理士は、とても税理士先生と呼べない様な方が多いようなのです。
高い顧問料を支払っているのに、税務申告をするだけの経理士のような税理士先生は珍しくもありません。
決算書を作ってもらっても、問題の指摘どころか、渡してくれるだけで、内容について説明さえしてもらえないのです。
したがって、経営者も決算書の内容について理解されておらず、当然に問題点を把握できていないということになります。
いったい、何のための決算書だと思っているのでしょうか。
まさか、税務申告をするためだけの決算書作成だと考えているのではないでしょうか。
税理士さんが、その職務を全うして、決算書の内容について、しっかりと経営者に説明をされていたならば、中小企業の経営危機や破たんは極端に減少をすると思います。
経営者は、税理士の説明により、経営の実態を早い段階で把握することが出来ることにより、時間をかけて具体的な対応を採ることが可能になるのです。
もしも、突然の経営不振に陥ったとしても、毎月の試算表の作成等により、税理士はその事実と詳細を把握できますから、リアルタイムに、その問題を経営者に提示することが出来ます。
それらより、スムーズに対策を講じることが出来るでしょうから、大きな問題にまで発展することは少ないでしょう。
税理士さんは中小企業の経営に直接的な影響を与え、掛かり付けのドクターのような存在であるべきですから、全て、税理士さん次第なのです。
経営に問題が発生すれば、経営者がまず相談するのは税理士になります。
そして、多くの経営者は、税理士の判断や指示を素直な姿勢で受け入れるでしょうから、だからこそ、いい税理士に相談することが大事になるのです。
では、どんな税理士が良いのでしょうか。
まずは、経理や決算・税務申告だけではなく、財務・経営全般にアドバイスをしてくれる税理士。
そして、税務署に対してではなく、顧問先の経営者の方に目を向けてくれている税理士。
さらには、相談事に、気軽に真摯に対応してくれる税理士。
最後に、顧問先の会社を、まるで自分の会社のような気持ちで対応してくれる税理士、という事になるのでしょうか。
こんな税理士さんに巡り合い、顧問をお願いできることが出来れば、経営は画期的に変化をしていくと思います。
少々顧問料が高かろうとも、いい税理士に相談することが出来れば、十分に元は取れるのです。
厳しく怒られたとしても、それが経営の実態を指摘することであれば、プロとしての真摯な姿勢だと評価すべきだと思います。
会社の経営を健全に維持するために、いい税理士さんと出会える努力をしてみるのは無駄にはならないでしょう。
詳しい内容は、ホームページをご覧ください,
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