経営者が、最も辛いとき・・・

いくら考えても、答えを見いだせない時、思わずイライラされたことはありませんか。

こんな経験は、誰でもお持ちだろうと思いますが、考えれば考えるほど判らなくなり、それが長く続けば精神的にも不安定になってしまうでしょう。

逆に、どんな厳しく難しい答えであろうとも、答えを得ることにより、気持ちは落ち着くものだと思います。

この高いハードルを超えることさえできれば、その先には未来が広がると判れば、ハードルも低く感じるのかもしれません。

 

よく、経営危機で一番辛いのは、どんな状況の時かという質問をいただきます。

多くの方は、Xデーを迎える瞬間を想像されるようですが、私は違うと思います。

経営者が精神的に一番辛いのは、答えの出ない資金繰りに取り組まなければならない時だろうと思います。

しかも、それが何年も続くような長期間であれば、精神を病んでしまう程に辛いものなのです。

資金繰りの確保が出来た月初めは気持ちが明るくなるものの、支払の重なる月末前になると気持ちが落ち込み頭が痛くなるという、そんな、そう鬱といえるような状況に追い込まれてさえしまいます。

この時期の資金繰りは、支払い原資が100しかないのに、200の支払いをしなければならないという、答えの無い問題に取組む様なものですから、精神を病んでも不思議ではないでしょう。

経営危機での資金繰りは、出口の無い迷路に迷い込んだ様なものなのです。

 

精神的に一番厳しいのは、Xデーの直前だと言われる方も少なくありません。

たしかに、Xデーは、生半可な気持ちで迎えられるものではありませんが、具体的な手続きさえ踏んでおれば、ある意味、心を穏やかにして迎えられるものなのです。

経営危機でのXデーとは、債権債務の処理に、区切りをつけるタイミングの事になります。

利息の支払いを停止して、金融債務の処理を始めるタイミングはXデーになります。

金融債務について、期限の利益の喪失をさせるのも、Xデーへのタイミングでしょう。

商取引債権も含め、債権者集会などにより債務処理を図るタイミングもXデーです。

これから、具体的に債務処理に取り掛かるタイミングのことがXデーになり、今まで、形の上では正常に取引されていたものを、不健全な実体を露出させ不良化させることになります。

こんなタイミングですから、辛くて当たり前なのですが、その辛さの先に幸せがあれば、辛さも激減するのではないでしょうか。

 

ご相談者の表情は、状況に合わせて、判り易く変化をしていきます。

ご相談の開始当初は、ほとんどの方が厳しい表情をされています。

答えの出ない資金繰りに苦しみ、先の見えない不安に怯え、何をしていいか判らないもどかしさに、自然と厳しい表情になってしまうのでしょう。

それが、ご相談の回を重ね、様々な知識を習得されると共に、表情から厳しさは薄れていきます。

経営危機での資金繰り技術を身に付け、何をすべきか理解も出来て、その先が見えてくることで不安も薄らぐからでしょう。

そして、Xデーを迎える頃になると、表情は和らいでさえいます。

Xデーという、波乱のハードルを越えなければならないのにです。

たしかに、気持ちは高ぶっているのかもしれませんが、心は落ち着き穏やかで、目は輝いてさえいます。

Xデーというハードルの先には、明るい未来があるという答えを得られたからでしょう。

 

責任ある経営者として、答えの見いだせない状況は、気持ちを萎えさせてしまいます。

先の見えない不安が続けば、強い精神でも病んでしまい、本当に辛い状況に追い込まれます。

逆に、答えが見つかれば、気持ちは充実し、強い精神を取り戻すことが出来るという事なのです。

方向さえ見つけることができれば、経営危機の打開は難しくないのかもしれません。

 

 

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