守れたはずの自宅が・・・


 

金融事故に絡み、守れるはずの不動産を失う事例は少なくありません。

何とか守り通そうと、様々な対応をされるのですが、それが裏目に出てしまうこともあります。

特に、拠り所ともいえる自宅を失うと、そのダメージは大きなものとなるでしょう。

様々な法律やルールが絡み合いますから、不動産の維持は簡単なものではないのです。

 

Aさんは、2年前に会社の借入金が返済できずに金融事故になってしまいました。

Aさんの自宅は、お父さんの土地の上に使用貸借で建てられ、幸いに借入の担保にはなっていません。

お子さんの学校の問題などもあり自宅を維持する必要がありましたが、なぜか債権回収の対象とされませんでした。

ところが、ある日突然、自宅が差押をされたのです。

金融事故からしばらくして、気も緩み始めた頃のことでした。

少し前にお父さんが亡くなり、自宅の建っている土地をAさんが相続された直後のことだったのです。

今までは、父親の土地の上に自宅建物が建っており、賃料も払わずに使用貸借をしていました。

自宅を差押をして競売にかけたとしても、そんな権利が不確定な不動産を落札しようという物好きはなかなかいないでしょう。

しかし、相続により、土地・建物共に債務者の名義となったことで、不動産としての価値が大きく増加してしまいました。

そして、その事実を債権者が知り、債権回収の絶好の対象となった自宅を差押してしまったのです。

本来であれば、他の相続人が土地を相続され、Aさんは使用貸借という状況を維持されるべきだったのでしょう。

相続という行為で、単純な理屈が棚上げされてしまい失敗した典型的な事例だといえます。

この様に、一つの行為が、最悪の結果に導かれてしまう事例は少なくありません。

特に、不動産に関する保全対策は、様々に配慮すべきことがありますので、簡単に考えないことが大事です。

『後悔先に立たず』とならない様に、『自宅を守る』という目的を忘れずに万全の対応を尽くしてください。

  

 

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