家財道具への差押え・・・
裁判所の執行官が、突然に家財道具の差押えに来ました。
しかし、奥様が短時間の対応をされただけで、手ぶらで帰られたのです。
日頃の心掛けが、いかに大事かということなのでしょう。
事前に、ご夫婦でしっかりと打ち合わせをされ、奥様が万全の対応をされた成果だといえるでしょう。
裁判所の執行官が、突然に家財道具の差押えに来ました。
しかし、奥様が短時間の対応をされただけで、手ぶらで帰られたのです。
日頃の心掛けが、いかに大事かということなのでしょう。
事前に、ご夫婦でしっかりと打ち合わせをされ、奥様が万全の対応をされた成果だといえるでしょう。
交渉方法は、全ての金融関係機関に共通するといえますが、サービサーだけは違います。
サービサーを金融機関と捉えて対応すると、とんでもないことになってしまいます。
誠意を精一杯示し、現状を説明し認識してもらい、最大限の協力を得る、これが、金融関係機関との交渉において、欠くことのできない基本的交渉手続きなのですが、サービサー(債権回収専門会社)とこの様な姿勢で交渉をすると、骨までしゃぶり尽くされてしまうでしょう。
『武士は食わねど高楊枝』といいますが、現在では、なかなか理解されない言葉だと思います。
『生活』よりも『プライド』を大事にするという生き方は、貧乏でも、気位を持って生きる『清貧』という意味になるのでしょう。
『プライド』よりも『生活』を優先しなければならないのが、我々一般庶民ですから、まずは満足な収入を得ることが大事なのです。
経営危機においては、この『生活』と『プライド』は両立するものではなく、どちらが大事なのかについて様々な場面で議論をされてきました。
夫婦といえども、人格は別です。
人格が別なのですから、配偶者の債務に対しての責任などありません。
たしかに、保証人にでもなっているならば、債務を背負う必要がありますが、そうでなければ、別人格として債務を請求されるはずなどあり得ないはずなのですが、この考え方は間違っているのかもしれません。
現実的に、配偶者の債務について、保証人でもないのに、合法的に請求されることがありうるのです。
ここ数年で、連帯保証人制度は、根本的に見直され様に思います。
しかし、制度の見直しと、感じる状況に整合性を見出せません。
特に、民間の金融機関の保証人に対する対応の変化が、私の関係においての事例は皆無なのです。
ここ2年ほどの間で、民間の金融機関のプロパー融資において、連帯保証人が不要だったという事例があれば、是非、教えていただきたいと思います。
私の父は税理士でしたが、何度か、顧問先の任意整理を実施しており、建設関係の顧問先の時には、私も手伝わされた経験があります。
私とは、任意整理の方法は全く違って、少し強引で無茶な方法になりますが、今振り返ると、税理士という資格がありながら、こんな任意整理ができたものだと感心をしますが、父親には目的がありました。
『倒産するにしても、綺麗な倒産にしなければならない・・・。』
これが、父親が任意整理に取り組むための目的であり、今の私の仕事のコンセプトにもなっているのです。
経営危機に陥り、自殺が脳裏をよぎった中小企業の経営者は少なくないようです。
恥ずかしながら、私も経営危機の打開でもがいていた頃に考えたことがあります。
今、振り返ると、まだまだ人間として甘く、苦しい現状から逃げ出そうとして、そんな馬鹿なことを考えていたのだと思います。
資金繰りに振り回される日々が続き、将来の見えない経営の不安に押しつぶされそうになっているとしても、明日に命をつなぐことができるというのは、それだけで恵まれて幸せな事だと理解しなければならないでしょう。
経営危機とは、先の見えない厳しくて不安定な経営状況に陥ることです。
そんな状況から脱却して、安定した収支を回復することが経営危機の打開ということになるのでしょう。
そうすると、経営危機打開の具体的な手段が見えてきます。
まずは経営改善をすることに始まり、返済猶予などを活用して資金繰りを確保する方法、別形態で事業を確保する方法、さらにはM&Aなどを活用し現経営形態を任意整理する方法などが考えられますが、やはり、経営改善を成し遂げることが、経営者にとってもっとも理想的な経営危機の打開方法であることは間違いないでしょう。
銀行などの金融機関には、明確な判断基準が存在します。
何かを検討するとき、その結果として『得』なのか、それとも『損』なのかということです。
得をするならば検討の価値はあるが、損をするのならば検討の価値さえないということになります。
この判断基準は、融資の場面に始まり、リスケジュールや期限の利益の喪失の場面、さらには債権放棄や債権譲渡、そして代位弁済後の信用保証協会など、対応など様々な場面において『得』か『損』かにより判断をされているのです。
このアベノミクス経済は、自らの環境と得られる情報に、大きな違和感を覚えてしまいます。
新聞記事やテレビ報道では、『いざなぎ景気を超えた・・・』、『上場企業の業績が過去最高を更新・・・』、『不動産市況リーマン前回復・・・』などといった、すごい好景気を連想させる言葉が飛び交っています。
ところが、自分の収入や生活において、そんな好景気の実感はありません。
中小零細事業者では、好景気どころか、業績は悪化の一途をたどっているほどなのです。
このギャップを、我々は、どのように捉えればいいのでしょうか。