本当の経営状況・・・
経営者といえども、会社の経営状況を正しく把握しているとは限りません。
経営状況を把握することは簡単ではありませんし、経営者の性格で判断は大きく変わりもします。
経営状況を、ランク付けで把握できるような基準があればいいのですが、明確な判断基準や手法もありません。
それが経営状況の悪化した会社であれば、その状況判断は重要度を増すのですが、さらに難しくなってしまうのです。
経営者といえども、会社の経営状況を正しく把握しているとは限りません。
経営状況を把握することは簡単ではありませんし、経営者の性格で判断は大きく変わりもします。
経営状況を、ランク付けで把握できるような基準があればいいのですが、明確な判断基準や手法もありません。
それが経営状況の悪化した会社であれば、その状況判断は重要度を増すのですが、さらに難しくなってしまうのです。
経営者にとって、自宅は、かけがえのないオアシスです。
特に、経営状況の厳しい経営者にとっては、日常の不安や苦悩から解放されて安らげる唯一の場所が、自宅で待っていてくれる、家族との団らんや、温かいお風呂や身を投げ出せるベッドなのでしょう。
そんな自宅を、絶対に守りたいと思うのは、当たり前のことでしょう。
しかし、経営者の環境が悪化する中で、自宅を守るという意義について、冷静に考えていただくことも大事だろうと思います。
今日、令和元年10月1日より、消費税が増税それて10%となりました。
税金は、当然に少ない方が嬉しいのですが、将来の国の財政を維持する手段として、消費税の増税は当然のことなのだろうと思います。
ところが、過去には2回も10%への増税が、景気への影響を理由に見送りになった現実があります。
過去2回の延期された経済環境と比較すると、世界の主要国に震源を抱えた現在は、比較にならないほどに難しい状況だというのに、何故、増税をしようというのでしょうか・・・。
消費税増税を目前にして、景気が、大きな変動を見せようとしています。
この傾向は、日本だけではなく、先進国を中心にグローバル経済の傾向として、世界的に共通して認識される動きだといいます。
十年程前のリーマンショックから、成長経済が維持されてきましたが、景気の波となる十年目のこのタイミングで、ターニングポイントを過ぎて下降の流れが顕著になってきたようなのです。
バブル崩壊以降、様々な景気悪化を経験してきた中小企業は、不景気への対応スキルを向上させていますが、この襲い掛かりつつある不況でも生き残るべく、環境悪化に対応する基本を復習してみたいと思います。
突然に、想像もしていなかった経営危機に陥ったとしても、中小企業の経営者は、経営全てについて責任を取らなければなりません。
当然に、全力で打開に向けて取り組みますが、時間を費やすだけで、打開の糸口さえも見つけられずに、不安に押しつぶされそうになるかもしれません。
そんな時、『もう、どうなってもいい・・・』と、弱気な気持ちに陥り、全てを投げ出そうとしてしまうのでしょう。
ほんの少しの知識さえ有れば、不安は大きく減少し、強気に前を向くことができるのですから、経営危機について理解しておくことも、経営者の責任なのかもしれません・・・。
破産は、必要ない・・・という専門家は少なくありません。
私も、出来る限り、破産を回避すべくアドバイスしますが、絶対に破産という選択肢がないわけではありません。
現代は、経営危機に陥った事業者が、再生や整理向けて選択すべき手段が、様々に用意されるようになり、破産が不可欠いう事案は極端に減っているように思います。
しかし、それでも、ご相談者の事を考えて、破産の選択をお勧めすることがあるのですが、それは、いったいどのような状況なのでしょうか・・・?
ご相談者は、『事業は黒字なのですが、何故か、毎月資金が不足して大変です・・・。』と、開口一番にご説明してくださいます。
その理由は、決算書を見れば明らかなのですが、ご相談者は何故にそうなるのか納得できないような口ぶりです。
理屈は簡単であり、決算書に目を通すまでもなく、有利子負債が多すぎて借入の元本返済の負担に原因があるということは明確です。
黒字倒産といわれるものであり、不況直前に増えるという傾向があります。
仕事を頼んだら支払いをし、お金を借りたら返済をするというのは、当たり前のことだろうと思います。
もしも、約束通りに支払や返済ができなくなれば、昔の経営者ならば、事業の継続さえも諦めて、夜逃げや自殺といった悲惨な末路を選択されたのかもしれません。
しかし、現在はネットが発達したことにより、リスケジュールや代位弁済といった様々な手段が社会的に認知され、経営者は対応すべき方法を知ることができる様になりました。
多くの選択肢の存在を知ることにより、支払いや返済という約束が果たせなくなっても、経営者は具体的な対策を前向きに取り組めるようになったのです。
随分と昔に、ご相談をさせていただいたお客様から久しぶりにご連絡をいただき、経営状況が厳しくなったとのことで、ご面談をさせていただくことになりました。
以前のご相談内容をはっきりと覚えていなかったため、過去の面談記録を見直してみると、出して確認してみると、8年程前にリスケジュールについてアドバイスをさせていただいています。
それから半年後頃に電話をいただき、リスケジュールには順調に取り組み、資金繰りを確保したうえで、経営改善に取り組んで再生を目指しているということでした。
そういえば、このお客様以外にも、昔のお客様からの久しぶりのお問い合わせが、最近は随分と増えてきているようです。
経営する会社を、任意で整理に取り組むことになりましたが、不安です。
現在の経営形態のままで会社を継続させるには、負債が多すぎるため、事業は譲渡して、会社を整理をすることになりました。
任意整理については色々と勉強し、万全の準備を重ねてきましたが、もう一つ要領が掴めません。
初めての経験ですから、何もかもが不安なまま取り組んだのですが、たった一つのキーワードを理解するだけで、全て順調に進みました。