最高ではなく最善・・・


 

目標を立てるには、幅を持たせることが大事ではないでしょうか。

1つの数値的な目標ではなく、ここまでは許容範囲だという幅のある目標であれば、取り組み者は精神的に楽になります。

限定した高い目標を設定し、それを達成するというのは現実的に困難でしょうし、あくまでも計画であり予測なのですから、その結果にブレが発生して当たり前ではないでしょうか。

そのブレを、当初から目標に織り込むことで、より良い結果につながるように思います。

 

経営とは、本当に難しいものだと思います。

どんなに努力をしても、全てが計画通りに上手くいくようなことなどありません。

若い頃は、ジレンマに陥って随分と悩んだこともありましたが、年齢を重ねると共に捉え方が変わってきました。

計画通りに、上手くいかないことが当たり前なのだと・・・。

あくまでも計画なのだから、その目標に出来るだけ近づける『最善』を目指せばいいのだと・・・。

計画に幅を持たせて取組むことで、心に余裕ができて精神的にも楽になって、より良い結果が得られるようになったのです。


確かに、企業経営は、より高みを目指すものだとは思います。

そのために、経営目標も、随分と高く設定されている事業者がほとんどではないでしょうか。

営利企業として、常に高みを目指すのは当然なのでしょうが、実現が不可能な程の高い目標設定は、考え直す必要があるのかもしれません。

ある経営者などは、目標は達成できるものではないと言い放ち、当初から実現不可能な高い目標を当然のごとく設定をされています。

目標達成は実現困難と、最初から計画に織り込み済みなのです。

これでは、計画や目標設定の意味を喪失してしまうのではないでしょうか。

健全な経営状況であれば、計画や目標が達成できなくても、大きな問題にならず許されるのかもしれません。

しかし、経営の厳しい状況であれば、計画や目標を達成しなければ、倒産してしまうかもしれませんから意味合いが変わってきます。

そして、その経営危機という環境においては、計画や目標の達成は、遥かに困難になるといえます。

健全時とは違い、経営危機という環境は、資金的にも時間的にも余裕の乏しい状況での取り組みとなってしまうのです。

したがって、健全時と同じ様な捉え方で取組むことは出来ず、実現可能性の高い合理的な計画や目標設定が必要となります。

ターゲットを絞り込んだ高いレベルの計画や目標設定では、その取組みに大きなロスを生んでしまい、失敗につながってしまう可能性が高くなってしまいます。

経営危機では、その失敗が許されません。

経営危機における計画や目標設定においては、『よりベター』の目線で検討し、最善の結果を目指した計画や目標設定にすべきなのだと思います。

無駄(ロス)を恐れ、合理的な根拠で取組み、計画や目標を達成できる・・・ことが大事なのではないでしょうか。


経営危機といっても、様々な状況や段階レベルがあります。

  事業の再生を目指し、経営改善に取組んでいる段階・・・

  経営改善に失敗し、事業の維持・継続を目指している段階・・・

  事業の維持を断念し、事業や会社の整理をしようという段階

全く状況の異なる経営危機状況ですが、それぞれの状況に合わせた計画や目標の設定が重要になります。

それぞれの状況において、現実に即した計画を策定し、実現可能な目標を設定しなければなりません。

さらには、目標を設定するための目的を明確にし、関係者に理解を求めてください。

そのうえで、様々な目標について、手続きや作業も含めて優先順位を設定し、順番に処理していってください。

しかし、全ての目標を、上手く処理するというのは極めて難しいでしょう。

優先順位を設定し取組むことで、最低限の目標は必ず達成することが大事なのだと思います。

経営危機では、1つの失敗が最悪の結果に直結する可能性がありますので、計画や目標設定は、より現実的に捉えて取り組む必要があるのです。

設定した目標は、優先順位をつけて、最低限の目標は必ず達成するようにしてください。


経営危機を打開するための計画や目標設定と、その取り組みについては・・・

  1.現在の状況を確認し検証する

  2.実現可能な目標設定を心掛ける

  3.取組目的を関係者に周知する

  4.展開を予測し変化にも対応する

そして、欲を出し過ぎずに、常にフレキシブルに対応する

『よりベター』な最善の結果を得るには、この様な内容に留意する必要があるのでしょうか。

経営危機打開の取り組みにおいて、全てについて上手く成功させようというのは困難だと思います。

最善を狙うことが大事なのではないでしょうか。

 

 

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