若者に教えていただく・・・


普段の朝とは違い、土曜の朝の通勤電車も空いていて、珍しく座ることができました。

次の停車駅で、60歳代後半の白髪のお爺さんが乗ってこられたのですが、空席がなくて扉の所に立っておられます。

若者は誰も席を譲ろうとしないので、私が席を譲ろうかと思ったのですが、ふと考えて躊躇してしまいました。

お爺さんとは、それほど年齢が離れていないことに気付き、失礼かなと思ったからです。

 

2年ほど前、私立小学校に入学したての、ピカピカの1年生であろうお嬢さんに、『どうぞ、座ってください・・・』と、電車の席を譲られたことがあります。

その時は、まさか自分がという思いがあり、丁重にお断りをしたのですが、後々、随分と後悔をしました。

自分は、まだまだ若いつもりで、当たり前の様にお断りをしてしまったのですが、ピカピカの1年生お嬢さんにすれば、ご自身の本当のおじいさんより年上かもしれず、お爺さんだから当然に席を譲る対象だと思ったのでしょう。

ご両親は、このご時世に、本当に立派な躾(しつけ)をされたと思います。

そして、純白の好意を示しながら、その行為を無下にはねつけられたお嬢さんが、どんな気持ちを抱かれたのかと考えると、自分の未熟さと馬鹿さ加減に呆れるしかありません。

 

年齢は、いつの間にか重ねるものだと、素直に理解しなければなりませんね。

気持ちは、いつまでも若くあり続け、前向きに生きるのは当然のことですが、自分の年齢を理解したうえでのことなのでしょう。

私は、61歳ですが、最近になって、ようやく老いを感じる様になりました。

昨年、ある資格試験のための勉強をしたのですが、覚えたはずの専門用語が、当たり前の様に次の瞬間に喪失していきます。

子供のころから、トランプの神経衰弱は負けなしで、記憶力には自信があったはずなのですが、何倍もの努力をしないと、頭に残らないようになってしまっているのです。

平気で登れた階段も、今は、ゼイゼイ言いながらですから、年齢を感じざるを得ません。

俺は、まだまだ若いと思うことも大事ですが、この年齢を受け止めることも大事なのだと思います。

加齢による劣化は確実に進んでおり、その現実を前提として対応した方が、世の中を生きていくのに都合がいいのだと、最近になって気づきました。

 

何歳になっても、子供は子供であり続けます。

そんな子供に対して、舐められてたまるかという気持ちと、その成長に合わせて頼もしく感じる気持ちがあります。

子供に、頼もしさを感じたら、時代も変わったのだということを、受け入れる必要があるのかもしれません。

特に、最近は、時代の流れが速く、中年以降の頭で、時代についていこうというのは大変です。

数年前に、注目され、人気を集めた業界が、今は、構造不況業種だという時代になっています。

当たり前の常識さえも、忖度なく変化し、数年で通じなくなってしまう時代になっているのです。

AI時代に入り、もっと劇的に、世の中は変化していくと予想される環境で、時代においてきぼりにならないためには、まず、我々、中年以上のビジネスマンの意識を変える必要があるのではないでしょうか。

若者に、教えてもらう・・・・

フレキシブルな若い従業員の、考え方や捉え方を知ろうとする努力は、欠かせない時代になっています。

後継者である、まだ若い息子の意見を聞き、任せることも必要でしょう。

これから取り組む新しい分野は、貴方よりも、息子の方が、遥かに理解し柔軟に対応できるのではないでしょうか。

経験は大事ですが、経験を振り回して、現実を否定している様では破滅を招きます。

その経験は、これからの礎として活用すべきもので、柔軟に活用されてこそ意味があるのではないでしょうか。

 

親だからとか、経営者だからといった立場で、考えること自体が間違っている時代なのかもしれません。

自分が年を取るということは、子供が成長しているということなのです。

親が、子供を教育するのではなく、親が、子供に教えてもらうことも必要な環境なのでしょう。

 

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