経営改善と信用不安・・・
事業の再生に取り組んでも、倒産してしまう会社は珍しくないでしょう。
経営改善に失敗したわけではありません。
経営改善に取組み、再生に向けて具体的に動き出したことで、信用不安が流出してしまいました。
経営改善の対象となった従業員や取引先の、不満や不安が信用不安を引き起こしてしまったようなのです。
事業の再生に取り組んでも、倒産してしまう会社は珍しくないでしょう。
経営改善に失敗したわけではありません。
経営改善に取組み、再生に向けて具体的に動き出したことで、信用不安が流出してしまいました。
経営改善の対象となった従業員や取引先の、不満や不安が信用不安を引き起こしてしまったようなのです。
毎日、当たり前の様にパソコンを開いて仕事を始めます。
最新の情報がネットから簡単に手に入り、最近は辞書を開くことも無くなってしまいました。
そのネットワークや能力はますます磨きがかけられ、瞬間で得られた情報で効率的な処理が可能になり、仕事のペースは格段に向上したように思います。
しかし、我々は、何か大きく大事なものを、置き忘れてきたのではないでしょうか・・・。
金融機関からの借入金が返済できなくなり、3年前からリスケジュールをして元本返済を棚上げしてもらっています。
しかし、ついに利息さえも支払えなくなってしまい、期限の利益の喪失をして金融事故となってしまいました。
これからのことを考えると不安で、何をしていいのか判らず、現実から逃避したい思いでいっぱいです。
その後、債権者である金融機関や裁判所から、内容証明など様々な郵便物が届きますが、内容が怖くて開封さえできません・・・。
中小事業者の場合、その経営者の業務は多岐に亘ることが多いようです。
特に、小規模な事業者であれば、製造や営業といった現場の最前線の業務を多く抱えておられる経営者も珍しくありません。
それだけの仕事をこなされるのは大変なことでしょうし、簡単なことではなく経営者としても立派だといえるのでしょう。
そんな、目の回るような日常の忙しさの中で、経営者としての本来の業務である『経営』についても確実に処理されているのであれば、それは本当に凄いことだといえるでしょう・・・。
代位弁済が増えてきたようです。
それだけ、中小事業者の経営環境が厳しくなってきたということなのでしょう。
頑張って、なんとかしようと努力されてきたけれど、切迫して仕方なく代位弁済をされた方や、資金繰り確保のために作為的に代位弁済をされた方もおられるでしょう。
代位弁済後に、資金繰りが楽になるという現実は否定できませんが、同時に、様々な悪影響や副作用が発生するということも理解しておいてください。
経営や財務知識に詳しいご相談者は少なくありません。
初めてのご相談時に、貸借対照表や損益計算書、そしてキャッシュフロー表などについて詳しく説明していただき、経営分析的な寸評までしてくださることがあります。
しかし、そんな経営者に限って、資金繰り表を作成されていないことが多いのです。
経営危機という特殊な環境で、事業を継続したり再生を目指したりするには、資金繰りの確保が最優先ですから、経営者自らが資金繰り表を作成し管理されるべきなのです。
多くの経営者は、金融機関との関係を特別に重視して経営をされています。
当たり前のことかもしれませんが、金融機関との関係は資金繰り面で中小事業者の生死を握っていますから、金融機関の対応を優先し、その担当者を信頼してお付き合いするのです。
たしかに、金融機関はエリートでジェントルマンの集団ですから、良い関係を構築しておけば何かあれば様々な配慮をしてくれると考えておられるのでしょう。
しかし、金融機関の最優先のテーマは利益であり、貸付金の債権回収は不可欠なのですから、債務者のことなど二の次だということを忘れないでください。
中小企業と経営者は一体です・・・こんな理屈で、国税徴収法における第二次納税義務者は成立しているのでしょう。
夫婦は一心同体です・・・これは、理屈ではなく、理想であり現実なのかもしれません。
しかし、夫婦といえども、人格は異なります。
ご主人の借金について、保証人でもない奥様が責任を取る必要などないのです。
日常において、会社の取引金融機関と代表者個人の取引金融機関について、難しく考えることなどないでしょう。
多くの場合、当たり前のように、同じ金融機関とのお取引になっているのではないでしょうか。
その方が、金融機関としては有難いでしょうし、会社や経営者としても『いい顔』ができて、取引がスムーズになる可能性が高いからです。
ところが、様々な局面を視野に入れて検討した場合、会社と代表者の取引金融機関を一緒にするのは、避けるべきだということが見えてきます。
経営者として長年の経験を積んでいても、金融に関する難しい言葉について自信をもっておられる方は少ないのではないでしょうか。
言葉自体が特殊なものですし、日常の経営業務において活用する機会などほとんど無いのが現実です。
そんな難しいジャンルについて、そのプロである金融機関の担当者と、借入交渉に始まり様々な
対応を迫られるわけですから経営者は大変だと思います。
さらに、金融での交渉においては、表現の仕方によって捉え方が全く異ってしまうことがありますから、言葉遣いには十分に留意しなければなりません。