会社の口座と個人の口座・・・
日常において、会社の取引金融機関と代表者個人の取引金融機関について、難しく考えることなどないでしょう。
多くの場合、当たり前のように、同じ金融機関とのお取引になっているのではないでしょうか。
その方が、金融機関としては有難いでしょうし、会社や経営者としても『いい顔』ができて、取引がスムーズになる可能性が高いからです。
ところが、様々な局面を視野に入れて検討した場合、会社と代表者の取引金融機関を一緒にするのは、避けるべきだということが見えてきます。
日常において、会社の取引金融機関と代表者個人の取引金融機関について、難しく考えることなどないでしょう。
多くの場合、当たり前のように、同じ金融機関とのお取引になっているのではないでしょうか。
その方が、金融機関としては有難いでしょうし、会社や経営者としても『いい顔』ができて、取引がスムーズになる可能性が高いからです。
ところが、様々な局面を視野に入れて検討した場合、会社と代表者の取引金融機関を一緒にするのは、避けるべきだということが見えてきます。
経営者として長年の経験を積んでいても、金融に関する難しい言葉について自信をもっておられる方は少ないのではないでしょうか。
言葉自体が特殊なものですし、日常の経営業務において活用する機会などほとんど無いのが現実です。
そんな難しいジャンルについて、そのプロである金融機関の担当者と、借入交渉に始まり様々な
対応を迫られるわけですから経営者は大変だと思います。
さらに、金融での交渉においては、表現の仕方によって捉え方が全く異ってしまうことがありますから、言葉遣いには十分に留意しなければなりません。
銀行などの金融機関とは、預金口座を通じて繋がっています。
我々は預金口座を作って、最重要な資産である『お金』を管理し、入出金することで活用をしており、金融機関も様々に支援をしてくれています。
現在社会において、預金口座を持つことは当たり前になっていますが、その運用については色々と注意すべき点があります。
なぜなら、銀行などの金融機関は、我々よりも遥かにシビアに、預金口座を捉えているからです・・・。
この経営環境を、どの様に表現をすればいいのでしょうか。
大企業では好業績の事業者が多い様ですが、中小事業者業績は厳しく、特に資金繰りに苦労されている事業者が目につきます。
中小事業者だけで捉えると、リーマンショック以来の不況だといえるのかもしれませんが、今までの不況は、企業規模の大小や業種に関わらず、総体的に業績が低下するものでした。
ところが、今回の不況は、両極化した景気であり、業績の低下している事業者に対して更に追い打ちをかけてくる不思議な景気だといえるのではないでしょうか。
経営改善とは、企業の問題点を改善し、業績を向上させて継続的な成長を実現させる取り組みのことになります。
経営状況が厳しくなってから、再生を目指して取組む作業のように思われていますが、そんなことはありません。
経営改善は、健全な経営状況の時から日常的に取組み、未だ問題が小さなうちに解決していく様にしてください。
それにより、問題の解決は容易になりますし、その成果は遥かに大きなものになるのです。
債権放棄は、過剰債務に悩む経営者にとって、共通する『夢』だったといえます。
あくまでも夢であり、その可能性を示唆されながらも、実現するのは簡単ではありませんでした。
しかし、この債権放棄が、現実になろうとしており、中小事業者の事業再生の可能性を大きく広げようとしているのです。
どんなことがあっても事業は守りたい・・・。
既に、資金繰りが大変な状況になっており、継続は簡単ではありませんが、経営者にとっては事業が人生そのもので全てなのです。
経営者が、この様な意思をもって、何とかしようと打開に向けて取り組まれるのは、その責任を含め高く評価できるでしょう。
しかし、経営者が守りたいのは、現在の会社の経営なのか、それとも事業なのでしょうか・・・。
倒産しても、事業を守りましょう・・・。
経営が破綻したとして、事業を継続できればいいのです・・・。
最近、この様にご説明する事例が増えてまいりました。
これが、政府の主導する、新しい事業再生の形だからです。
再生を目指して経営改善に取り組みました。
経営に不安を覚えたタイミングで、手遅れにならないように着手したのです。
当初は、事業再生の専門家に相談をして、立派な経営改善計画が作成していただきました。
経営者である以上、現在の経営形態で事業を維持するというのは、最優先の取り組みであり目標だといえるでしょう。
そのために、業績が悪化した場合などは、再生を目指して経営改善に取組むことになります。
しかし、経営改善は、簡単な取組ではありません・・・。
経営改善は、必ず成功するものでもありません。
優先して経営改善に取組むことは大事ですが、経営者としては、経営改善を失敗したときのことを考えておく必要もあるでしょう。