経営危機打開への生成AI・・・


 

世の中、AIの活用が当たり前の様になってしまいました。

昭和時代に支配された年配者にとって、この対応は簡単なことではありません。

しかし、喧伝されている能力や有効性を聞くと、何も判らないままでも取り組まずにはおれなくなります。

そして、想像以上の対応や回答に驚くことになるのですが、何故か、大きな疑問も感じてしまうのです・・・。

 

最近は、ご質問内容について、事前に生成AIで調べてこられるご相談者が増えられました。

予備知識をお持ちのうえでのご相談ですので、よりレベルの高い内容になるのですが、どこかピントが外れたように感じてしまうのです。

不思議に思い、ご相談者にキーワードを確認して、私もチャレンジすることにしました。

『中小企業,業績悪化,飲食業,売上2億円,借入1.5億円, 3か月後に資金ショート,どうすればいいか』・・・

以上の内容で生成AIのGeminiを使うと、以下のアドバイスになりました。

緊迫した局面だが間に合う可能性があり、 倒産を避けるために、明日から動く具体的なアクションを整理しました。

  1.銀行への「リスケ」交渉を最優先

  2.「中小企業活性化協議会」へ駆け込む

  3.飲食業特有のコストカットと現金化

  4.経営改善計画(実抜計画)の策定

上記のアドバイスになり、集約するとなかなか適確なアドバイスの様ですが、債権者にとってはお手本の様な回答だといえるでしょう。

もしも、この通りに対応すると、債権者金融機関主導で、最終的には身包み剝がされたうえで、債務者は『破綻』という可能性が高くなってしまいます。

活性化協議会は債権者寄りで、事業再生は極めて不得手です。

良くて第二会社への取組みでしょうが、この事例では業績予想や有望な事業の有無などが反映されていません。

ましてや、今から実抜計画の策定など間に合うはずもないのです・・・。

この状況においては、今後の業績予測次第によって、当然に取り組むべき方向は変わってしまいます。

また、今後も有望と思われる事業の有無で、再生の可否は変化し、手法も変わってくるものです。

経営改善についても、時間や資金面から、その結果は大きく変化しますし、数か月の取組みで成果を得られる可能性は大きく変化しするでしょう。

この生成AIのアドバイスは、個別の状況などには配慮しない、安直な回答になってしまっているようです。

実践においては、経営者の意志と目的を明確にし、細かい状況や関係者の人生に配慮した最善の方向で取組まれることをお勧めいたします。

 

 

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