リスケジュール中のご相談者が、日本政策金融公庫に、このコロナウイルスの中小事業者支援策による融資を申し込まれ、面談に行かれました。
全ての融資条件はクリアーしており、唯一の問題点がリスケジュール中であることなのですが、他にも同条件で融資のおりた事例が多数存在しますので、可能性は十分にあったはずなのです、
ところが、公庫の担当者は、資料を一瞥して開口一番『返済できますか・・・?』と宣い、返済できないだろうから融資は難しいという判断を下したのです。
コロナウイルスの異常事態の中で、突然に売り上げが激減したから融資をお願いしているのであり、今、返済などできるはずもなく、これは全ての債務者に共通することです。
さらに、コロナ騒動が収束したからといって、経済が直ぐに回復するわけではなく、ほとんどの債務者はこの段階においても返済など始められないでしょう。
3年~5年の据え置き期間を経て、景気が本格的に回復することにより、中小事業者の返済はようやく可能となるのではないでしょうか。
この考え方が、コロナウイルスに関連する、中小事業者の資金繰り支援策の基本なのですが、公庫の担当者は何か思惑があるのかもしれませんが、この理屈を全く理解できていないということになります。
公庫の担当者の理屈に照らせば、現状において、全ての中小事業者が返済できるという根拠を持ちませんから、融資はできないということになってしまうのです。
星野源が制作して、多くの著名人が参加した『うちで踊ろう』は、このコロナ騒動において癒しを与えてくれていましたが、安倍総理がコラボ動画を投稿されたことで、一変してしまいました。
ソファーでくつろぎ、コーヒーを飲んだり、愛犬を抱いたりといった、総理にすれば何ら問題のない素敵な動画だったのでしょう。
たしかに、平時であれば、何ら問題のない動画なのだと思いますが、このコロナ騒動下では、多くの国民は違和感を抱いてしまいます。
この非常時に、我々は仕事を失い、収入は途絶え、明日の生活にさえ不安を抱える様な大変な状況なのに、何を優雅な動画を投稿しているのか・・・と、怒りを感じた方も少なくないでしょう。
こんなコラボ動画を、この環境下で投稿すれば、炎上して当然だということは誰でも想像できるはずなのに、安倍総理のブレーンは、いったい何をしていたのでしょうか。
この様に捉えられても仕方がありませんが、ひょっとすれば、こんな簡単なことさえ判っていないのかもしれません。
安倍総理のブレーンに限らず、偉いお役人さんは、一般庶民が当たり前に理解していることさえ判らないのかもしれません。
冒頭の融資の件についても、公庫の担当者が、融資制度の趣旨さえ理解してれば、『返済できますか』などといった馬鹿な質問はできないはずなのです。
昨日、コロナウイルスの専門家会議が、『新しい生活様式』の実践例を示しましたが、これをどの様に捉えられたでしょうか。
よくよく読み込んでも、既に広報されたものを緩和した程度であり、感心したり納得したりできるものは皆無だといえます。
国民が、今、何を求めているのかということについて、この『新しい生活様式』は一切答えておらず、よくも胸を張って発表したものだと感心しますし、これを発表させた政治家や役人の事態の認識不足と無責任さには驚くばかりです。
吉村大阪府知事が、国に先駆けて、『大阪独自の判断基準』として今後の展開を発表しました。
いつになったら、この事態から解放されるのかという国民の最大の興味について、ある程度の具体性を確保したうえで、吉村府知事が政治家の責任として方向性を示したのです。
ほとんどの政治家は、こんなこと出来ないでしょう。
もしも、間違っていたり、失敗するようなことがあれば、大叩きされるだろうし責任を取らされるかもしれませんから、事なかれ主義であるべき政治屋は、こんなこと出来ないのです。
吉村府知事も、そのブレーンも、我々一般庶民の感覚とズレがなかったのでしょう。
吉村府知事は、政治家が政治家であるべき時と責任を理解し、そのブレーンは、役人として今なすべきことを実践する能力があったのです。
この姿勢を、安倍総理のブレーンや、何もできない野党,何が専門家会議なのか理解できない構成員達にも、是非、見習ってほしいものです。
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