なんでも素直な人間は、人から好かれるようです。
逆に、しつこく質問するような人間は、嫌われてしまうことが少なくないでしょう。
しかし、納得も理解もできていないのに、ハイハイとしたがう訳にはいきません。
我々が戦っている大人の世界は何が起きるか判りませんから、どんな場面でもフレキシブルに対応できる能力を身に付け、武器として活用できるように、知識と技術を納得して身に付けておくことが大事なのだと思います。
『口答えするな・・・!』
よく、子供の頃、こう言って怒られました。
最近は、あまり聞かなくなりましたが、当時は、子どもは大人のいうことを黙って聞くものだというのが、当たり前だったのかもしれません。 ・・・ちなみに、50数年程前の話です。
けっして反抗しようとしているのではなく、判らないから質問をしようとしているだけなのですが、質問すること自体が無礼だと捉えられたのかもしれません。
この現在においては、そんなことが通用しないのは当然です。
学校では、ちゃんと質問できる子がお利口さんだと見られますし、大人も正面から対応するようになってきたのだと思います。
『黙って、いうことを聞く・・・』というのは、技術として身に付けないということであり、知識として具体的に役立てないということになってしまいます。
『何故、そうするのか・・・?』という疑問を持ち、納得できるまで理解を進めることにより、はじめて能力として身に付け、武器として活用できる様になるのだと思います。
大人の世界は、変幻自在です。
そんな世界で、生き残るには、知識を咀嚼し、技術として自分のものにして、武器として活用できることが必要なのではないでしょうか。
私共の、ご相談者で、セカンドオピニオンとして複数の専門家にご相談されておられる経営者は少なくありません。
そのようなお客様から、相談している専門家が、具体的な説明をせず、対処法を指示だけをしてくるという話をお伺いすることが少なくありません。
理屈や根拠を説明せずに、とにかくアドバイス通りにすることを求められるというのです。
苦情ではなく、疑問として、私共に確認をされてこられるのですが、対処法について説明し納得してもらうというのは、たしかに大変な作業なのです。
しかし、債権債務の処理や経営危機の場面で、アドバイス通りにすることだけを求めるというのは、根本的に間違っていると思います。
対応する相手は、金融機関やサービサーなどの高度な専門知識を持った専門家ですし、アドバイス通りに対応できる環境など作ってくれるはずもありません。
想定したような対応を取ってくれるはずもなく、知識も技術も能力もなければ、翻弄されるしかないということになります。
『私に任せておいてください・・・』といって、債務者に成り代わって全ての債権者対応をしてくれる専門家もおられるそうです。
そうすると、経営者には、そんな経営危機を打開するための能力は不要ということになり、精神的にも随分と楽になるでしょう。
しかし、それで旧会社の処理が上手くいったとしても、債権債務処理が終わるわけではありません。
連帯保証人としての保証債務の処理や、詐害行為の追及などが問題になってくる可能性は非常に高いのです。
保証債務は、個人の問題ですから、専門家が変わって対応することはできません。
そんな時、対応すべき能力がなければ,全てが無に帰すということになってしまうしかないでしょう。
経営危機を打開する場面や、債権債務処理を実施する場面においては、しっかりと知識と技術を習得し、対応すべき能力を身に付ける必要があります。
そのためには、『何故、そうするのか・・・?』という疑問を持ち、納得するまで理解することが大事なのです。
そうすることで、債権者などの変化球やイレギュラーな対応について、フレキシブルに効果的な対処をすることができる様になります。
素直ではなく、納得できるまでしつこいぐらいに質問する方が、この様な場面では、良い結果に結びつくと思います。
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