常識など通用しなくなった・・・


 

戦後初めての異常事態は、安寧に慣れ親しんだ我々に、衝撃を与えています。

幾つかの大不況も経験してきましたが、その意味合いも影響も、スケールも違い過ぎて、驚くことばかりが続きます。

リーマンショックとの比較を口にされる専門家が多い様ですが、この比較自体が根本的に間違っており、今は経済の不況などではなく、社会生活を維持できるかどうかの異常事態なのだと思います。

今まで、経験したり見知ったりした環境とは全く異なるのですから、持っている常識は捨て去り、この環境を生き抜くために知恵を振り絞ることが必要なのでしょう。

 

金曜日の朝、届いた新聞は、何故か妙に薄いのです。

週末を控え、大量に折り込まれているはずのチラシが、今朝はなんと一枚だけしか入っていません。

しかも、金や装飾品の買取りのチラシですから、この状況を反映しているということなのでしょう。

電車に乗ると、見通しの良さに違和感を覚えました。

ビジネスマンなどの通勤者が激減しているからだけではなく、頭の上の空間が妙に涼やかに感じます。

よくよく電車内を見渡すと、普段は所狭しとあるはずの宙吊りチラシが、まばらなのです。

当たり前に配られ、当然に吊られているはずのチラシが、激減しているのはどういうことなのでしょうか。

新聞チラシの代表格である『スーパーマーケット』と『自動車ディーラー』で考えてみると判り易いのかもしれません。

家内曰く、新聞チラシの代表格であるスーパーは、今は常時超満員状況で、これ以上来店されたら困るから、チラシなんか配る必要がないとのことで、なるほどと納得。

友人曰く、これから先どうなるか判らず、生活さえ大変な状況で、自宅や車を買うなんて考えられない・・・という御説は成る程御もっとも。

要は、チラシを配布する意味がないという、想定もできなかった状況だということで、得心した次第です。

しかし、こんなこと、過去の不況ではあり得ないことでした。

売上の減少する不況時においては、販売促進により多くの費用を掛けるものですから、これは異常事態だといえるのでしょう。

もはや、経済の疲弊とか、景気の悪化とかいった陳腐に言葉で表現できるような環境ではありません。

経済の破綻などに比喩を求めるのではなく、第二次世界大戦の戦前か戦後に手がかりを求めるべきなのかもしれません。

あの時代、ほとんどの民は、生き残ることに主眼を置いて、考え行動をしたはずです。

意味のない知識や、通用しない常識を振りかざすことなど無く、生き残るための新たなルールや常識を自ら構築すべきではないでしょうか。

中小企業経営においても、建前や綺麗ごとに捕らわれるのではなく、現実の思考で生き残るという当座の目的を達成すべきだと思います。

例えると、返済できるかどうか判らないから借りないのではなく、生き残るために借りてでも資金繰りを確保し、先のことはその時に考えるということが、この環境では正解なのです。

何が、どうなっていくのか判らない環境です。

そんな環境で、これからどうなるのだろうと難しく考えても意味がありません。

誰も経験したことがなく、対応すべき知識もなく、答えなど導き出せるはずもない環境なのですから、考え過ぎても仕方がありません。

難しく考えずに、まずは『生き残る』ことだけを考えてください。

 

 

 

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