薬問屋を経営している友人が、汗をかきながら忙しく走り回っています。
普段は、汗をかくことが嫌いで、どっしりと構えて仕事をしているのですが、今はそんな状況ではないとのこと。
お得意様である病院関係は、10日間という長期連休といっても、休むことなく治療をされていますから、薬などの必要な在庫を確保する作業に追われているのだそうです。
たしかに、自社は長期休暇をとるとしても、得先様の段取りや資金繰り対応を考えれば、この長期連休、大変な準備が必要なのでしょう。
深く考えていませんでしたが、じっくり考えると、この10日間という長期連休は、中小企業に様々な影響を与える様です。
まず、経営者としては、売上の問題があります。
営業日が、通常の70%ほどになりますから、当然に売り上げも、それぐらいの減少を覚悟しなければなりません。
しかし、給料などの固定費は、営業日数に関係なく、通常月と同じ様に発生し支出されることになります。
そうなると、収支のバランスが大きく崩れてしまうことになるでしょう。
25日の給料日はや月末の支払日に大慌てしないためには、売上が30%減少すると仮定して、今から資金繰りを確保しておく必要があるのではないでしょうか。
他にも、色々と留意点が必要です。
4月末の支払は、どうされるのでしょうか。
本来ならば、4月30日の月末に給料の支給や取引先への支払われるのかもしれませんが、その日は休みです。
前日も休みですし、月末以降、1週間も休みが続くのですから、いつ支払えばいいのか悩んでしまいます。
支払先が、10日間の長期休暇を取るのならば大きな問題にならないかもしれませんが、支払先が安まずに営業している場合や給料の支払いを考えれば、大きな問題になってしまう可能性があります。
ジェントルマンな東京の経営者ならば、従業員や取引先の資金繰りを考えて、繰り上げて4月26日の支払されるところが少なくないかもしれません。
大阪浪速の商売人ならば、合理的に6日間も資金を寝かせられる機会を活かそうと、定期支払日が休みという理由で、繰り越して5月6日払いにされるところが多いのではないでしょうか。
どちらがベターなのかは悩むところですが、資金的に余裕があるのならば、ここは繰り上げて4月26日に支払って、健全な信頼関係を確保すべきだと思います。
入金が、随分と遅れる可能性があることも忘れてはいけません。
本来は、月末に入金になるはずなのに、1週間ずれて7日になるかもしれないのです。
長期連休を満喫している事業者ならば問題ありませんが、そんな優雅な事業者ばかりではありません。
GW中も営業し、入出金が発生する中小企業も少なくないでしょう。
特に、労務関係の日払いが発生する事業者などは、入金が遅れる可能性に要注意です。
自転車操業で資金繰りしている様な事業者なら、このタイミングで資金破綻をする可能性さえ考えられますから、事前にしっかり対応することを忘れないでください。
10日間も、続けて休むということは、事業者にとって、大変なことだったといえます。
ご紹介した以外にも、様々に留意すべきことがあると思いますので、経営者は油断されないようにお願いします。
もっと、早く、ブログでこのテーマに触れるべきだったと、今、私は深く反省しております。
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