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今、もっとも大事なこと


◇ 経営者の責任が何を知る

経営者にとって経営危機は、未体験の領域であり対応すべき知識も持っておられないでしょう。対応できない不安で、逃げ出したくなるかもしれませんが、ここは腰を据えて経営者の責任を全うしなければなりません。 従業員や取引先等の社会的弱者を守るために、最後まで経営者が中心となって再生に向けて取り組まなければなりませんし、整理を選択する時にでも自らの意思で処理を進めるべきだと思います。 経営危機は、人としての資質を見極められてしまう場面ですから、経営者であることを自覚し最後まで責任を全うしてください。

◇ 冷静に正しい状況を把握する

経営危機の打開は、まず正しい経営状況を把握することから始まります。 その把握した経営状況に即して、その後の展開が決まってしまうのですから、専門家等にも相談しながら冷静に具体的に分析し検討をしてください。 まだまだ再生が可能な状況なのに安易に破産を選択されたり、逆に、実質は破綻状況なのに関係者から借入をして経営を維持しようとされている事例は珍しくありません。 最善の結果を確保するのは、正しい経営状況の把握による適切で効果的な対応の実施なのです。

◇ 最優先に守るべきものは何か

どんな状況においても、経営者は、その誇りと人生を守らなければなりません。 経営者としての誇りを守るために、従業員や取引先等の社会的弱者について十分に配慮した対応を取り、最後まで協力を得ると共に、絶対に連鎖被害を出さないように努力し彼らを守るべきです。 また、人として最後まで家族も守らなければならず、そのために、経営者自身の人生を守る努力をしなければならず、その結果、社会的弱者を守ることができて経営者としての責任も果たすことができるのです。

◇ 経営者の気持ちの持ち方

経営危機の場面は、経営者次第で結果が大きく変わってしまうものですから、中心となって対応していただかなければなりません。その為には、まず気持ちをしっかりと持っていただく事が必要です。 経営者の気持ちの持ち方としては、絶対に諦めないという強い気持ちが前提であり、何事にも明るく前向きに取り組むという姿勢が求められます。 経営者がネガティブであれば、常に経営者を見ている従業員は付いて来なくなりますから、最後までポジティブな姿勢を維持する必要があるのです。ポジティブに取り組んでください。

◇ 明確な目的と具体的な手段

経営健全時においても、全ての計画が思い通りに行くことなどはあり得ないと思います。ましてや、経営危機の場面においては、対策や計画の実施はなかなか前に進むものではありません。 しかし、躊躇停滞している余裕などはない環境ですから、確実に前に向かって進めなければなりません。その為には、最優先の目標を明確にして、その目標を実現するための手段について優先順位を付けて実施していくことが求められます。 どんな優秀な経営者でも、切羽詰まった状況で、あれもこれもの対応を執るのは難しいでしょう。