本当の会社再生
どんな展開にも備えた会社再生
様々な再生手法が制度化され、その手続きはドンドン難しくなり、高いスキルが要求されるようになってきました。 この傾向は、供給側の専門家にとっては商売として都合が良く、会社再生の主体が専門家に移ったようでもあります。 しかし、再生に取り組む主体はあくまでも会社と経営者であり、この流れは中小零細企業にとっては再生を難しくしており、判断さえできない状況になっているといえます。 本当の会社再生は。経営者がしっかりと理解し、主体となって判断し実行できるものでなくてはなりません。
会社再生と人生の再生
再生に取り組む最優先の目的は、事業の維持と経営者の人生の確保だろうと考えます。 現形態での再生を徹底して目指しますが、現形態のままでの再生が難しいと判断できる状況であれば、違う形態ででも事業の維持と経営者の人生を確保するべきなのです。 その場合のテーマは『生き残る』ということであり、どうやれば事業と経営者が生き残れるのかを判断基準として、全ての展開を検討すべきでしょう。
万年赤字でも再生させる
再生の前提は黒字の確保ですが、本業が赤字でも再生は可能です。 整合性がないように思われますが、万年赤字企業でも再生は不可能ではないのです。 既存の組織を徹底的に見直して、健全な得意先だけ、収益性の高い事業部門だけ、優良な従業員だけを残し、新たな形態で事業を再開すれば、劇的に収益性が向上し黒字化が図れ、事業としての再生が可能になります。 固定観念を捨て去り、一部切り捨ても覚悟しなければなりませんが、何を優先すべきなのかという見地で実行すべきでしょう。