リストラと経営改善

リストラとは

再生に向けて、リストラは不可欠な作業であり、経営改善の大きな柱となります。
リストラといえば、人件費削減という間違ったイメージが定着しているようですが、人件費削減はリストラの一部でしかなく、最初から優先して取り組むものでもないと思います。

リストラには、

• 事業リストラ・・・不採算部門等の見直しやリエンジニアリング
• 業務リストラ・・・人件費等の販売管理費や無駄の見直し
• 投資リストラ・・・投資や財務面での見直し(返済猶予も含まれる)

という３分野があり、この３分野についてバランスを保ちながら実行していく必要があり、リストラの成否により会社再生は大きく左右されてしまいます。

経営改善とは

会社の再生を目指して、経営状況を改善する作業を経営改善といいます。 現状の問題点を抽出し、その問題点の原因・要因を確認し、その問題を解消する方向性を決め、具体的な対策を実行する流れを、根拠として文章と数字にまとめたものが経営改善計画であり、その経営改善計画を実施して再生を目指す作業が経営改善ということになります。

会社再生の基本

会社再生の基本 会社再生に取り組むには、本業の黒字が大前提になります。 現状においての黒字でも、近い将来においての黒字でも再生への取り組みは可能になります。 もし、現状が赤字であるのならば、リストラを中心とした経営改善に具体的に取組み、黒字化を実現しなければなりません。 しかし、経営改善に取り組んでも黒字化しないのなら、経営を継続するだけ環境を悪化させることになり現形態での会社を維持する理由は見つからないでしょう。 その様な場合は、次の展開を考えて方向転換しなければなりません。