何が大事なのか
経営者としてのプライドと責任
経営者には、経営者としての高邁なプライドが必要だと思います。しかし、経営危機の局面においては、このプライドが逆に作用してしまうことがあります。
本来は、事業を守り、従業員を守り、全ての関係者と会社を守りぬくという誇りであるはずなのですが、自尊心という面が前に出過ぎてしまい、経営危機という屈辱に耐えられなくなり、逃避という愚を犯してしまう経営者が珍しくないのです。
経営危機での局面でこそ経営者のプライドが必要であり、真価が問われることになりますが、それは、必ず経営危機を打開するという経営者の責任に裏付けされた誇りであるはずですから、胸を張って前向きに取り組んでいただきたいと思います。
家族と自分の人生
破産をするのは簡単です。
しかし、それは経営者の経営危機からの逃避であり、無責任な選択だともいえます。
まだまだ、経営危機が打開できる可能性があり、会社の再生に向けて対策も残されている状況なのに、するべき事を放棄しては、社会的弱者に大きな負担を掛ける結果になり、経営者の人生に何も残らなくなってしまいます。
この経営危機は、全力で踏ん張るところなのです。
従業員や取引先等の社会的弱者のために、出来る限りの対策を実施し、愛する家族と自分の責任のために、ここは理屈抜きに耐え抜かなければならない局面だと思います。そして、その結果が経営危機の打開であり、新しい人生のスタートなのかもしれません。
まずは再生ありき、そのために生き残る
まだまだ、対策は残されている状況なのに、簡単に破産を選択したり逃避をされると、経営者を頼りにしている従業員や取引先はどうすればいいのでしょうか。
そんな社会的弱者を守るためには、どんなことをしても生き残らなければなりません。
事業の維持を最優先に、当然に経営者が生き残ることを優先しなければ、彼らもまた、生き残られなくなるかもしれないのです。
債権者も含め、全ての関係者に迷惑を掛けいな方法は、唯一、再生をすることであり、その為に生き残る必要があるといえます。