対策とシュミレーション
前向きにとり向くために
経営者の前向きな姿勢は、経営危機を打開するためには必要不可欠ですが、具体的に対応するためには不安を減少させる必要があります。 経営危機の局面で、完全に不安をなくすことは難しいですが、今後の展開を知り、最終的な落とし所を理解することにより、不安は負担できなくなります。 最悪の結果でも、ここまでしかならないと判れば、経営者のモチベーションは一気に向上し、前向きに経営危機に取り組む事が出来るようになるでしょう。
今後の展開を予測する
正しい知識を習得できれば、今後の展開をシミュレーションしてみてください。 経営者の多くは、経営危機を悲観的に捉え過ぎる傾向があり、最悪の結果に直結して思考を展開されるようですが、実体はそんなに悲観的なものではありません。 展開をシミュレーションすることにより、今後の流れが理解できますし、様々な方向性の中での選択も可能になり、なによりも、何があっても打開できる対応力ができるでしょう。
目的と落とし処を明確にする
経営危機を打開するには、明確な目的を持つことと、最終的な落とし所を用意することが必要です。 多くの場合は、会社の再生が目的であり落とし所となるでしょうが、再生が難しい状況も考えておかなければなりません。 そんな時に、何のために経営危機を打開するのか、この状況をどうするのかという2点について、経営者が明確に認識しておいかないと、何も残らない最悪の状況を招くかもしれません。
対策を具体化する
経営危機の進行は早いと考えて、躊躇せずに動きださなければ、手遅れになってしまうかもしれません。手遅れとまでは言わないまでも、対応が遅くなればおそくなるほど選択肢は狭まりますので、出来るだけ早く動き出すべきでしょう。 当然に、効果的な対策を具体的に展開することが必要ですから、知識の習得や経営改善計画等の事前の準備もスムーズに実施してください。